「今夜夢に出てきそう」「ホラー映画かと思った」 実家の両親に孫の成長を見せるため、現実を拡張してみた結果がこちら
「ホラー映画かと思った」
建物の廊下を歩いていると、角から子どもの姿がひょっこり現れる。
じわじわと現れる姿は不思議ではあるが、それでも可愛らしい姿の出現に、じいじとばあばは喜んでくれるに違いない。
実寸大で、会えない内に大きくなった孫の成長を感じられることだろう。
しかし、問題はこの後だ。孫の姿をもっと近くで見たい、そう思ってと近づくと......。
立体的な黒い人型に子どもの姿が貼りつけられているようになってしまっている。肩の部分は表と裏に分かれ、右腕が二本に。足も膝下あたりから二股に分かれている。これは確かに不気味だ...。
このARに、ツイッターでは
「うーむ心霊現象」
「むちゃくちゃビクッ!ってなったwwwwwww じいじばあばの心臓もたないwwwww」
「今夜夢に出てきそう」
「ホラー映画かと思った」
と怯えるユーザーからのコメントが寄せられている。
Jタウンネットは11日、投稿者のオシンさんに、今回のARについて取材した。
普段から建築工事に関する図面やCG、VR(Virtual Reality、仮想現実)、ARを作成しているというオシンさん。
今回のものは、
「簡易的にメールやLINEで送れるARの模索」
をしているものだそう。
ARになっているのは、オシンさんの3歳半の息子さん。神奈川県に住んでいるというオシンさん家族は、新潟に住んでいる実家のおじいちゃん、おばあちゃんと
「丁度一年会っていないです」
とのこと。
2歳半から3歳半では、だいぶ大きくなっているはずだ。じいじやばあばも、その成長をさぞかし見たいことだろう。
しかし、送られてくるのがこのARでは、成長を見られた嬉しさよりも、「どうしてこうなった」という驚きが先に出てしまいそうだ。
なぜ、息子さんのARはこのような形になってしまったのだろう。その理由を聞いてみるとオシンさんは、
「フォトグラメトリーという、大量の写真から3Dモデルを作成する技術を使えば、キレイな立体を作れますが、子供はじっとしてくれないので適しません。1枚の写真から立体にする方法を見つけ、手抜き状態で試しました」
と説明する。
なるほど、確かに動いてしまうお子さんを3Dスキャンするのはなかなかに難しそうだ。
今後の修正については
「拡大縮小ができるので、正しいサイズで簡単に表示できるように改良します」
としていた。
今回、息子さんのARがツイッターで話題となったことに対しては
「ラブリーな息子を、怨念や幽霊よばわりされ、父として心外です」
と笑顔の絵文字を添えてコメントした。また、
「来週、娘も生まれますので、ARにして両親に送るつもりです」
とのことだった。