ノスタルジーが渋滞してる...! 「昭和レトロのごった煮」みたいな建物が兵庫で発見される
2020.08.13 17:00
平成生まれにも人気
Jタウンネット編集部に、鈴原館長はこう答えた。
「開館したのは2004年ですが、それは玩具コレクターの北原照久さんとの出会いがきっかけでした。ブリキのおもちゃを集めていたのですが、北原さんに啓発され、本格的にコレクションをスタートしました」
北原照久さんとは、有名なブリキのおもちゃコレクターで、テレビ番組「開運!なんでも鑑定団」にも鑑定士として出演している人物だ。「横浜ブリキのおもちゃ博物館」(横浜市)、「河口湖北原ミュージアム」(山梨県南都留郡)などの館長を務め、そこで自らのコレクションを展示している。
「赤穂玩具博物館」の鈴原館長は、展示のために大正末期建築の民家を2軒入手したという。木製の陳列棚を手配して、その中にコレクションを並べていった。いちばん古いものは、大正時代のブリキのおもちゃだというが、主に、1950年代から70年代の、セルロイド、ソフトビニール製のおもちゃが1万点以上納められている。
収蔵品は増える一方だという。「高齢化社会になってきたせいか、終活というんですか、断捨離をしたい人も多いようです。思いがけない貴重な品物を手に入れるチャンスはけっこうあるのです」と鈴原館長。
開館以来、3万人近い来場者を迎えた。昭和世代の人が多いのはもちろんだが、最近は平成生まれと思われる若い女性も増えてきているそうだ。彼女たちは、一様にこう言うらしい。
「エモい!」
「最近の流行語なんですか? ま、良いことだと思いますが...」と、鈴原館長は苦笑する。