「ここにペコがいた事わすれないで」 37年の歴史に幕を閉じる三島駅の不二家。その店頭に掲げられたメッセージに反響「涙出た」
2020.08.12 20:00
長男がメッセージを制作
閉店のメッセージは、店を継ぐはずだった長男が、原田さんの誕生日に合わせて制作した。メッセージは7月下旬から店頭に置いているという。
原田さんはメッセージを見た時の感想を、
「核心をついているな、私の思っていることを言ってくれてるな、と思いました。やっぱり感動しましたよ。涙が出そうになりました」
と話す。不二家一筋で働き続けてきた原田さんの思いは、その姿をずっと見てきた人にしっかりと伝わっていたということだ。
また、新型コロナウイルスの影響で一時減っていた客足も、最近は回復傾向にあるとのこと。閉店の情報を聞きつけた人が、「閉店前に一度は」と訪れるそうだ。
半世紀以上にわたる原田さんの不二家人生はいったん終了となるわけだが、今後はどうする予定なのか。原田さんに聞くと、
「未知の世界ですよ、私だって。52年間、朝から晩まであまり休みも取らないでずっとやって来ましたので、どうしたらいいか分からないじゃない」
とのこと。まずはゆっくり、ペコちゃんと一休みしてほしい。