肥料にしか見えないスナックが栃木で爆誕していた 一体どんな味?実際に食べてみると...
考案者「少しでも明るい気持ちになれば」
それにしても、「鹿沼土みたいなスナック」はなぜ誕生したのだろうか。Jタウンネットは7月29日、考案者の設楽光江さんに話を聞いた。
設楽さんは園芸用土を製造・販売するシダラの社長。4、5年ほど前、鹿沼商工会議所・緑産業部会の副部会長(現在は部会長)だった設楽さんが、会合である発言したことをきっかけに商品化されたそう。
その発言とは、鹿沼土をお菓子にしたい、というもの。全国的に有名な土であるため、以前からそう思っていたという。
鹿沼土スナックは刀川貴美子さん(緑産業部会の副部会長)らとともに、1年以上かけて開発。今年4月に試供品が完成した。より本物に近い鹿沼土スナックにするため、計4件のお菓子屋をあたったという。
「いろいろ試作で作っていただきましたが、最初は見た目も追いつかない状態でした。(紹介された会社のうち)3件目のお菓子屋さんが見事に近づけてくれました。びっくりするくらい鹿沼土で」
それは設楽さんが手に持っているだけで「鹿沼土だ」と言われるような出来栄えだった。現在は4件目の会社、あられ・おかきなどを手掛ける石黒(鹿沼市)で製造している。
今のままでも十分おいしいが、驚いたことに商品は今も試行錯誤中。食感に対する要望や意見があったため、今よりもう少しサクッとした食感にしたものを盆明けに販売する予定だ。
設楽さんは「鹿沼土みたいなスナック」の販売目的について、
「地域活性化のためにやっています。今はコロナでちょっと元気ないですけど、少しでも明るい気持ちになればいいと思います」
と話す。鹿沼土スナックのパッケージ裏には鹿沼土や鹿沼市の説明が記載されているので、購入した人はそちらを読んで鹿沼に思いを馳せてほしい。