前も後ろもスケスケ... 渋谷の「透明トイレ」が話題に→本当に外から見えない?現地でさっそく試してみた
なぜ透明に?担当者に聞いた
これらのトイレは、日本財団が実施しているプロジェクト「THE TOKYO TOILET」の一環で設置された。プロジェクトには複数のクリエイターが参画。性別、年齢、障害を問わず、誰もが快適に使用できるトイレを2021年夏までに17か所に設置する予定だという。
そして8月5日には3か所のトイレが使用可能に。そのうち2か所が今回ご紹介した透明トイレだ。
透明トイレは建築家の坂茂氏がデザインを手がけた。日本財団の公式サイトによると、このデザインの目的は「中が綺麗(クリーン)かどうか、中に誰も隠れていないかどうか」という2つの心配を解消することだ。
日本財団の広報担当者に、施錠すると壁が不透明になる仕組みを聞くと、
「鍵がかかっていない状態では外壁は通電しており透明なままを保ちますが、鍵がかかると電気が切れ不透明に変化します」
とのこと。もともとは不透明な外壁ということだ。
鍵をかけているにもかかわらず、何らかの理由で壁が透明になってしまう可能性はあるのか。念のため確認してみると、
「そのような可能性は想定しておりません」
と回答した。
オープン前からツイッターなどで注目を集めていたこちらのトイレ。夜になるとトイレ内は照明が付き、さらに美しさを増す。担当者はこのトイレが話題になったことについて、
「反響の大きさに驚きました。せっかくご関心を持て下さった皆さまに、ぜひこのプロジェクトの目的や、意図を正しくお伝えできればと思っています」
としている。