前も後ろもスケスケ... 渋谷の「透明トイレ」が話題に→本当に外から見えない?現地でさっそく試してみた
鍵をかけると...
まずやってきたのは代々木深町小公園。トイレは5日にお披露目されたばかりということもあって、目立った汚れはない。まるでアート作品のようだ。
こちらのトイレは向かって左端(オレンジ)が多目的、真ん中(赤)が女性用、右端(紫)が男性用。正面・後ろ・横、どの方向から見ても中が透けて見えるため、人が入っていれば一発で分かる。
そしてトイレ横と扉には、「ガラスは鍵をかけると不透明になります。必ず施錠してください」といった説明が掲示されている。
実際に真ん中の女性トイレに入ってみた筆者。鍵をかけるまでは正面、後ろと外の様子が丸見えなため、やはり少々落ち着かない。
しかし、鍵をかけると壁は一瞬で不透明になった。これなら普通のトイレと変わらない。むしろ隣のトイレとの間にある壁が一面鏡張りで、自分のあまり見たくない姿が映されていることの方が気になった。
その一方で、機能面は公園のトイレとは思えないほど充実している。トイレはウォシュレットが付き、女性用トイレは手洗い場と、それとは別にもう一つ洗い場がある。また隣の多目的トイレにはオムツ交換台やベビーチェアが、男性用トイレには男性用小便器と洋式トイレが設置されている。鍵さえかければ何も怖いことはないのだ。
こうなると気になるのは「外からは本当に見えないのか」、この1点に尽きる。実際に中から施錠した様子がこちらだ。
男性用トイレが施錠されているが、隣の女性用と比較してみていかがだろうか。中には人が入っているが、それすら分からないようになっている。多少の動く影は確認できるが、何をしているかまでは分からない。普通に使用する分には問題ないだろう。
歩いて5分ほどの場所にある、はるのおがわコミュニティパークにも行ってみた。こちらのトイレも先ほどと同じ造りだがカラーが違う。水色(多目的)、緑(女性用)、青(男性用)と新緑になじむ色合いだ。
筆者が訪れた時は、いずれのトイレも使用されている様子はなかった。ただ、写真を撮っていく人は数名おり、注目を集めていることはたしかだ。