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お寺の掲示板に「ぴえん」の解説文が登場 いったいなぜ?住職に事情を聞くと...

井上 慧果

井上 慧果

2020.07.29 06:00
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改めて法語の意味を聞くと...

改めて、この法語に込めた思いを松崎さんに聞くと、

「仏教のおしえに、縁というのがあります。人と人は、関係しながら成立していく、という仏教における基本的な考え方なのですが、この縁によしあしはなく、どう捉えるかはその人の心次第といわれています。
たとえば『ぴえん』なこと、悲しいことでも、時が経ってから、恨むか、恩義に思うかはその人次第ということです。
もちろん、だからといって『どんなこともよく考えなさい』ということではありません。
『よりよくなっていくことを願っています』という思いを込めています」

としている。

また、松崎さんはこの法語を出すタイミングについても、悩んだそう。

「これを掲示した4日は、熊本をはじめ九州での豪雨水害が出たすぐ後だったんです。
近くに被害に遭われた方もいらっしゃったし、きれいごとを言うな、とお叱りを受けるかもしれないと、悩みながらも出しました。結果として、皆さんに受け入れていただけてとても嬉しく思います」

以前から、流行りの言葉や、印象的な言葉を使った法語がしばしば話題となる永明寺。

「心のひっかかりを作る」ことを意識してユニークな法語を作っているとのこと。

「お寺の掲示板のスペースで、仏教のおしえを語りきることは出来ません。だからこそ、まずは目に留まり、注目してもらえればと思っています」
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