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うめぼし、おかん、みそかつ... Amazonロッカーのゆるいネーミング、一体なぜ?広報に聞いた

横田 絢

横田 絢

2020.06.22 06:00
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「Amazon Hubロッカー」を見たことがあるだろうか。

アマゾンで注文の際に配送先として指定すれば、好きな時間に、誰にも合わずに荷物を受け取れるという非常に便利なロッカーだ。

しかし、ツイッターで注目を集めたのは便利さではなかった。

こちらは、ツイッターユーザーのゾフじま(@zoffjima)さんが2020年4月20日に投稿したツイート。写真はファミリーマート高島平1 丁目店で撮影されたものだ。

ゾフじまさんや多くのユーザーの興味をひいたのは、右上隅に書かれているフレーズ。

「このロッカーの名前はうめぼしです」

そう、このロッカーは、「うめぼし」という名前なのだ。

ゾフじまさんのツイートには

「うちはカツオでした笑笑」
「自分はブリでした!」
「この前寄ったスーパーには『たまごやき』がありました」

など、自分が見かけた「Amazon Hubロッカー」を報告する人が多数。どうやら食べ物の名前のロッカーがたくさんあるようだが、字面だけ見ると食事のメニューを披露しているようにしか見えなくて可愛らしい。

大阪には「おとん」や「おかん」が

ゾフじまさんのツイートより(編集部でトリミング)
ゾフじまさんのツイートより(編集部でトリミング)

アマゾンのウェブサイトには、現在利用可能な「Amazon Hubロッカー」の設置場所と名前がすべて書かれている。ざっと見てみたところ、食べ物以外にも様々なジャンルから名前が取られているようだ。

なぜ、通し番号やロッカーの所在地の地名などではなく、こんな名前を付けているのだろうか?

Jタウンネット編集部は2020年6月19日、アマゾンジャパンの広報部に聞いた。

後方の担当者によるとロッカーは2020年6月19日現在、1都2府8県で合計300か所以上に設置されている。 名前については、

「お客様や(商品を配送する)ドライバーの皆様にとって、親しみやすく、覚えやすいよう、名前をつけています。ロッカーの名前はすべて違うものになります」

とのことで、「料理」「お菓子」「食材」「魚」「鳥」「植物」「キノコ」「色」「百人一首」などの中から単語を選んでいるという。また、

「その地域にゆかりがあるもの・その地域を象徴するようなものを、名前として選ぶことがあります。その地域出身の社員から名前の提案があることもあります」(広報担当者)

ロッカー一覧を見てみると、大阪には「あめちゃん」「おとん」「おかん」「おばちゃん」、名古屋には「みそかつ」「やっとかめ」(名古屋方言で「おひさしぶり」)、福岡には「めんたいこ」「よかもん」「とんこつ」など、ご当地感溢れるロッカーがあった。

植物や鳥、魚などの名前がついているロッカーの中にも、地域の特色に由来するものがあるそうだ。

例えば、兵庫県伊丹市のロッカー「レモン」は、伊丹市のご当地レモン、 愛知県のロッカー「ブッポウソウ」「コノハズク」は、県鳥であるコノハズクとその鳴き声である「ブッポウソウ」から取ったという。

ツイッターで「うめぼし」をはじめとするロッカーの名前が話題になったことについて担当者は、

「お客様がAmazon Hub ロッカーの名前にご興味を持っていただいており、またAmazon Hub ロッカーをご利用いただいていることを大変嬉しく思います。
Amazon Hub ロッカーは、すでに提供中の置き配サービスとあわせ、お客さまの受け取りの選択肢を増やし、利便性を向上させるとともに、再配達を削減することで、ドライバーの皆様のご負担を軽減することを目的としています。
これからも、お客様に親しみやすく、覚えやすい名前を選び、便利にご利用いただけるよう、設置を拡大していきます」

としていた。

アマゾンで何かを注文するときに「『おとん』まで届けてもらおう!」などと指定するのはなんだか楽しいし、確かに親しみがわきそうだ。今はまだ設置されていない地域も多いが、ロッカーは全国へ展開予定。

自分が住む地域に来るロッカーは一体どんな名前になるのか、想像しながら待つのもいいかもしれない。

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