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多目的トイレのおむつ台「使ったら直して」 車いすユーザーへの配慮求めるツイートに反響→当事者に実態を聞いた

井上 祐亮

井上 祐亮

2020.06.11 20:00
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過去に友人が多目的トイレ内で苦労

注目を集めた投稿を寄せたのは、ツイッターユーザーの時鐘さんだ。2020年6月10日、ハッシュタグ「#多目的トイレ」とともに

「全国のお母さん。車椅子の人には苦痛でしかないから、使ったら直してください」

とつぶやいた。

Jタウンネットが11日、投稿者の時鐘さんに詳しい話を聞いてみると、自身は車椅子利用者ではないという。

30代女性で会社員だという彼女は、ツイッターのトレンドに「#多目的トイレ」がランクインしていたため、今回の呼び掛けを投稿したという。きっかけは、彼女がとある場所で作業員をしていたときのことである。

作業場の近くにトイレがなく、多目的トイレ(投稿した写真)を利用する機会があったそうだ。

「そこの地域では子連れのお母さんが多くいて、トイレの利用者もお子様を連れたお母さんが多かったです。その中に必ずと言っていいほど、ベッドを利用した後に戻さない方がいました」

彼女がツイートで「全国のお母さん」と表現したのは、このためだ。

「車椅子利用者の苦労を知っておりましたので、直してほしいとお伝えしたいところですがクレームなどを受ける可能性があり伝えたくともできなかった」(時鐘さん)

苦労を知っているとは、どういうことなのだろうか。小さい頃、車椅子を利用する友人がいたという彼女は、

「当時の学校は和式のみで多目的トイレがなく、友達は教員用トイレなどを借りるなど大変でした。

1年程しまして多目的トイレができたものの、友達の車椅子が大きかったため、入れたとしても方向転換や(多目的トイレ)室内の移動に苦労していました」

と話した。

筆者も大学生の頃に、構内で車椅子に乗りバリアフリーマップを作成した経験がある。筆者の背丈は175センチ程度だが、車椅子に乗ると目線は大幅に下がり、手が届く範囲は限られる。

実際に車椅子を利用する人は、おむつ交換台が下がっている状態に対して、何を感じているのだろうか。

「両手が必ずしも使える人がいるわけでは...」
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