夫と妻の「心のディスタンス」を標語に 男性ドライバーを切なくさせる謎の道路看板が話題に
新型コロナウイルス感染の予防手段として、すっかり定着したのが「ソーシャルディスタンス」(社会的距離)という言葉。テレビや新聞といったメディアだけでなく、公共施設の注意書きなどでもよく見るようになった。
そんな中、ツイッターでは、仙台市内で発見された「ディスタンス」に関する看板が話題になっている。
「妻とはちょうどほどよいディスタンス」
のどかな田園風景に突如として現れた、赤字の看板。生々しい夫婦関係が書かれているが、いったいどこの旦那の心の声だろうか。
この道を少し行くと、さらにはこんな看板も。
「夫とはとっくに心もディスタンス」
心が離れている、という意味だろうか。これが先ほど登場した「妻」の声だとしたら...その距離を「ほどよい」と感じていた旦那がちょっとかわいそうに思えてくる。
この看板は、仙台市泉区根白石町の路上に立っていたもの。ツイッターユーザーのSebastiano Tazawa(@vigosebagenova)さんが2020年6月8日に紹介したことで話題となった。
他のユーザーからは、
「名言すぎ、ワロタww」
「中年夫婦にはよくある光景」
「綾小路きみまろがネタに使いそうw」
「うんうんと うなずく人も多数...かな?」
といった声が寄せられている。
看板に共感するコメントも多く、長い年月を寄り添った夫婦には的を射た言葉だったのかもしれない。
「今はコロナとともに生きる時代だから」
Jタウンネットは9日、看板の設置主に詳しい話を聞いた。
設置主は根白石町内で働く一般人。この看板は1か月ほど前に設置した。なぜこのような内容の看板を設置したのかを聞いてみると、
「設置する時に、友人からは『みんな頑張ってるのにふざけた看板だと怒られるよ』と言われたんだけど、今はコロナとともに生きる時代だから。この時代を楽しもうではないけど、苦しがってばっかりもいられないから、笑いもあってもいいのかなと思った」
とのこと。
設置主はこれまでにも、今回のようなユニークな看板を複数制作してきた。そもそも看板を設置するようになったのは、「根白石町に人が来てほしいから」という理由だったという。
今回の看板がツイッターで話題になったことについて、設置主は、
「根白石のことを分かってくれれば一番いい。またあれを見て、人と人との間隔が大切だと思ってもらえれば意味のあることだと思う」
と話している。