このネーミングは狙ってる... 悪口にしか見えないジビエ料理「馬鹿バーガー」に注目
「駆除される鹿がいなくなれば、やめてもいい」
馬鹿バーガーのパンは、上田市産の米粉を使った地元のパン屋による手作り。トマト、ソース、マヨネーズ、そして馬と鹿のパティ80グラムで550円だ。「小馬鹿バーガー」はパン、ソース、パティで500円、「大馬鹿バーガー」は馬鹿バーガーのパティを150グラムにして650円となっている。
鹿肉はクセがあるイメージを持つ人もいるが、食べた後に「何のお肉?」と驚く人もいるほどクセは残らない。客の年齢層は幅広く、先日は80代のおばあさんが食べに来たそうだ。
この馬鹿バーガーは、gooランキングが20年5月15日に発表した「超個性的!想像がつかないご当地バーガーランキング」でトップに選ばれた。
その件をツイッターで知ったという石井さんは、ランキングで1位になったことと、それに対する反響の大きさに驚いている様子。売上も「先週末は通常の2~3倍になった」といい、効果は絶大だ。
その一方で、馬鹿バーガーの販売目的はあくまで駆除した鹿肉の有効利用だという考えに変わりはなく、
「駆除される鹿がいなくなれば販売をやめてもいいと思っています。その日がいつになるかはわかりませんが、コンセプトはぶらさずに売っていきたいです」
としている。
コンセプトに理解がある人とは「販売を一緒にやっていきたい」とも意気込む石井さん。すでに「おみやげ処 菜の花館」(小県郡長和町)で、同様のパティを使った馬鹿バーガー(具材は異なる)が販売されている。