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このネーミングは狙ってる... 悪口にしか見えないジビエ料理「馬鹿バーガー」に注目

笹木 萌

笹木 萌

2020.05.30 11:00
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スタッフ全員「バカバーガー」と呼んでいる

Jタウンネットは26日、高校生のころから馬鹿バーガーの開発に携わり、現在は「道と川の駅 おとぎの里」の食堂で働く石井芙美香さん(27)に取材した。

石井さんによれば、馬鹿バーガーは17年4月29日から食堂のメニューになった。商品を考案したのはおとぎの里の代表を中心とした地元のメンバーだ。10年ほど前から、地元のイベント等で販売していたが、当時は鹿肉の加工施設が近くになく、パティを手作りして販売していた。

パティには長野で駆除された鹿の肉が使用されている。石井さんは馬鹿バーガーを販売するようになった経緯を次のように話している。

「地元の猟師から『里山を荒らす鹿が増え、駆除する鹿が多くて困っている』と相談を受けており、その有効利用として販売していました。16年に鹿肉を安全に処理してくれる工場が見つかったため、おとぎの里での発売に至りました」
左から小馬鹿バーガー、馬鹿バーガー、大馬鹿バーガー(画像は「道と川の駅 おとぎの里」
左から小馬鹿バーガー、馬鹿バーガー、大馬鹿バーガー(画像は「道と川の駅 おとぎの里」

馬鹿バーガーの名称は地元のメンバーでつけた。読みをあえて「うましか」にしたのには何か強いこだわりがあると筆者は踏んでいたが、石井さんは取材中ずっと「バカバーガー」と呼んでいた。

聞けばスタッフ全員「バカバーガー」と呼んでおり、リピーター客にも浸透しているという。なぜ商品名をそれにしなかったのか聞いてみると、

「あんまりバカバカ言っちゃいけないですよねーということで『うましか』です。『馬鹿バーガー』という名前に愛着と興味を持って食べてもらえれば」

と話していた。

「駆除される鹿がいなくなれば、やめてもいい」
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