これさえあれば大丈夫? メッセージが直球すぎる「大丈夫お守り」の説得力がすごい
2020.05.12 20:00
「大丈夫」という言葉の力
冒頭のツイートを投稿したキャプたんさんによると、「市原稲荷神社は祖母の家からも近く月に1回は行きます」とのこと。
「昔から授かってた御守りで、実を言うと意味はよく分かってないのですが、なんでもご利益があると信じて愛車から仕事のトラックまで全て置き、いつも持っています」
驚いたことに、「意味はよく分かってない」という、正直なお答えだった。トラックの運転手をしているキャプたん」さんは、「運転中に『大丈夫』と見えてホッとしながら運転していた」そうだ。ご利益があると信じているから、それでいいのかもしれない。
そこでJタウンネット編集部は、このお守りの詳細について、市原稲荷神社に聞くことにした。
電話で答えてくれたのは、市原稲荷神社の小嶋今興(いまおき)宮司だった。
「日本には古代から、言霊(ことだま)という考えがあります。言葉を発すると、言葉が音としてだけではなく、その言葉が魂を持ち、言葉をきっかけとして現実に影響を与えるという考えです。
つまり『大丈夫』という言葉を発すると、その言霊によって、前向きに考えたり、行動したりすることができる、それによって良い結果が生じるということです」
実は、「大丈夫」のお守りは、福井県護国神社で開発され、「大丈夫守(ますらお)」と呼ばれ、大変人気が高いものだという。小嶋宮司は神官同士のネットワークでこのお守りの存在を知り、許可をもらって、市原稲荷神社でも頒布するようになったそうだ。
「5~6年前、いや7~8年前かもしれません」と、小嶋宮司は苦笑する。今ではすっかり刈谷市で人気のお守りになっている。
新型コロナウイルス感染拡大の不安の中でも、「大丈夫守」を手にして、「大丈夫」と強く言葉を発していれば、あるいは心の支えになるかもしれない。もちろん感染防止対策は万全に行った上での話だが......。苦境もいつかは切り抜けられるだろう、大丈夫!
小嶋宮司によると、「大丈夫」のお守りは全国各地の神社で扱われているらしい。関東では、東京都台東区にある浅草神社で頒布されているそうだ。