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「2m以上離れて見てください」 ソーシャルディスタンス体現した新聞広告が話題...考案者の思いを聞いた

笹木 萌

笹木 萌

2020.05.07 17:30
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新卒2年目の営業社員が考案

Jタウンネットは7日、岐阜新聞社に取材した。

読めた時には感動すら覚える広告だが、作ったのはデザイナーではなく岐阜新聞社営業局の社員。新卒2年目の若手で岐阜新聞の広告をデザインするのは初めて、デザイン系の学校に通っていたわけでもないという。

岐阜新聞ではゴールデンウイーク(4月30日~5月6日)の企画「STAY HOME with newspaper」で、新聞の記事下に子どもたちが楽しめる折り紙やぬり絵などを掲載。その最終日となる6日に、企画に賛同する企業を募って今回の広告を掲載した。

ソーシャルディスタンスを表現(画像は岐阜新聞社提供)
ソーシャルディスタンスを表現(画像は岐阜新聞社提供)

デザインを考案した担当者は広告の趣旨について、

「読者の皆さんにソーシャルディスタンスを実践してもらおうということで、いつもは近くで読んでいる新聞をちょっと離して、大体2メートルくらいで文字が浮かび上がるように作りました。自粛期間は延びましたが5月6日以降もこの距離を保っていきましょうということです」

と話している。

デザインはパワーポイントで作成。1ページに1文字大きく文字を打ち、文字には黒い四角、余白には円を重ねた。「離れて読める文字」を調べていく中で行きついた手法だという。

制作時に気を付けたこととしては、

「分かりやすすぎると離れて見なくても分かってしまうので、離れた時に浮かび上がるように水玉を配置するようにしました」

とのこと。「誰でもできると思います」と担当者は言っているが、この方法までたどり着くのも容易ではないはずだ。

担当者は広告がツイッターで話題になったことについて、

「以前から全面広告は『映える』という意味でSNSと親和性が高いと思っていました。新聞は生活していく中で一番身近で大きい紙だと思っているので、これからそういう広告が増えていくといいなと思います」

としている。

たしかに今回の手法は、画像が小さくなったり見切れてしまったりするデジタルコンテンツではなかなか実現できない。新聞ならではの広告だったというわけだ。

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