「揖保乃糸」そうめんだけじゃなかった 実は中華麺・パスタも存在...なぜ?組合に聞いた
なんとパスタもある
ちなみに揖保乃糸の「龍の夢」には中華麺だけでなくパスタもある。こちらは2014年に発売された。デュラム小麦粉を使用した龍の夢パスタも、中華麺と同様そうめん作りでつちかった手延べ製法で作られている。
太さは普段よく食べるパスタより少し細いくらいだが、なんと茹で時間は2分〜2分半。この時間で茹であがるパスタといえば、冷製パスタに用いられることが多い極細の麺、カペッリーニくらいではないだろうか。ちょうど自宅にカペッリーニがあったので太さを比較してみた。
上がカペッリーニ、下が「龍の夢」パスタ。これが同じくらいの茹で時間で仕上がるとは驚きだ。なぜ短い茹で時間で済むのかというと、「手延べ製法」のおかげだそう。
「手延べ特有のソフト感と細さ、かんすいによるしっかりとした食感を出して完成したのが龍の夢パスタです。
手延べ製法は、その工程で数本の麺の帯をよりをかけながらねじり合わせていきます。そのため、1本の麺の中に空洞がたくさんでき、茹でる時にこの穴に湯が入り込むことで、より早く均等にうまい麺が茹で上がります」
と兵庫県手延素麺協同組合の担当者。特にオススメの食べ方は「冷製パスタ」だそう。
「喉ごしの良さと少し細めの麺にソースの絡みがよくおすすめです。バジルソースやあっさりとした味付けがより揖保乃糸のパスタ楽しめると思います」(担当者)
筆者もシンプルにオリーブオイルと塩のみで食べてみると、麺の味がしっかり感じられておいしく、具がなくてもかなりの満足感があった。