うっかり貝殻に入ったタコ? 佐賀で釣れた「謎の生物」に注目...その正体とは
生き物の正体は...
Jタウンネットは13日、kenさんに釣り上げたときの状況などを聞いた。 kenさんがこの不思議な生き物を釣り上げたのは、佐賀県唐津市にある神集(かしわ)島。11日、10時頃のことだったという。
エギング(釣り法の一種)をしていたところ、この生き物が「イカのようにす~と寄り抱き付きました」。最初はコウイカだと思ったそうだが、竿を上げてみてびっくり。貝に入りこんだタコのような生き物が釣れたというのだ。
その後、この生き物をどうしたのか聞くと、
「全く知識が無かったので、殻は海へ捨ててしまいました」
とのこと。
これは何という生き物なのか。
Jタウンネットは17日、岸壁付近の生物に詳しい「岸壁幼魚採集家」の鈴木香里武(カリブ)(@KaribuSuzuki)さんに取材した。
話題になったツイートの写真を見せてみると、
「(この生き物は)アオイガイです。子育てのためにメスだけが貝殻を作るという変わった生態の生き物です」
との回答が。つまり、kenさんが釣り上げたのは貝殻にうっかり入ってしまったタコではなく、そうした形をした生き物だったのだ。
さらに鈴木さんは、「生きているときはこのように泳ぎます」として、過去に採集した際に撮影した映像を紹介してくれた。
会いたかったよ!!タコブネ!!
— 鈴木香里武(カリブ) (@KaribuSuzuki) 2019年2月12日
西伊豆の夜の漁港にて3年ぶりに採集。水温17℃で飼育中です。
同じ日に、とても珍しい深海魚の稚魚も発見しました。その様子は2/23開催の海あそび塾トークイベントにてお披露目します。お席は残りわずか!ぜひあそびにいらしてくださいませ。https://t.co/QilvnTajDX pic.twitter.com/mvAW5l6OiT
釣り上げた写真を見ても不思議だと思ったが、泳いでいる姿を見ると――より不思議な生き物である。