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その発想はなかった... ビデオ会議の悩みを超アナログに解決する発明品がこちら

井上 慧果

井上 慧果

2020.04.24 21:00
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新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、自宅で仕事をしている人も多いだろう。そんな中で注目を集めているのが、オンライン会議で使える背景素材だ。

漫画やドラマの世界にいる気分を味わえるものなど種類は様々だが、ツイッター上で「インパクトがありすぎる」などと注目されている背景がある。

それがこちらだ。

シュールすぎる...(画像はケンポン@段ボールテーブルの人@kenpon_gさん提供)
シュールすぎる...(画像はケンポン@段ボールテーブルの人@kenpon_gさん提供)

思わず二度見してしまうビジュアルだ。

背景をじかに背負っているではないか。

この謎すぎるアイテムを制作したのは、ツイッターユーザーのケンポン(@kenpon_g)さん。2020年4月20日、この作品をツイッターで紹介し、話題となった。

ケンポンさんはこの作品について、

「在宅勤務でスカイプ会議してるけど自宅の背景が気になると言う話を受け、背景を隠せて背負える段ボールなどという狂気の逸品が爆誕した」

と説明。確かに背景は隠せるが、背負えるダンボールとは...。

どうしてこのような作品が生まれたのか。

Jタウンネットは23日、ケンポンさんを取材し、話を聞いた。

アナログゆえのインパクトがある

ケンポンさんは、製品を保護するために使用する梱包材を製造している会社に勤めているという。

「私は社内で設計を行っているのですが、このご時世なので外部からの仕事は減少傾向にあり
『自社から発信できるものを何か作れないか?』と上司から要望を受けました」

そのとき、テレワークだと家の中がいろいろと映ってしまって困るという意見をニュースで見たことを思い出した。その解決策を考えた結果、

「とんでもない物ができあがってしまいました」

という。

大きさは90センチ×75センチぐらい。実際に背負ってみての感想を聞くと

「二宮金次郎とか『すごいよマサルさん』になった気分ですねw
頑張ればガンダムのとかザクの肩みたいにして見た目のインパクトを上げることも出来そうです」

との回答が。

どこか既視感があると思っていたが、学校にあった二宮金次郎の銅像だったか...。文字通り、背筋を正していられそうだ。

ちなみに、ケンポンさんの言う「マサルさん」とは、うすた京介さんのギャグ漫画「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」の主人公のこと。言われてみれば、まさにこんな感じの格好をしていた気もする...。

前から見るとよりインパクトがある
前から見るとよりインパクトがある

ツイッターではこの作品に対し、

「バーチャル背景ではいけなかったのか?」
「zoomだったら背景処理できますよ」

など、当たり前のツッコミも寄せられていた。それについてケンポンさんは

「その通りだと思いますw 
でも、それがスッとできるのって若い会社だと思うんです。『テレビ会議=スカイプ』って世代(私もですけど)からすると、簡単に背景処理ができるっていう発想自体がそもそもないんですよ。 
その点、この段ボールであれば、背負うだけなので誰でも簡単にできますし、アナログゆえのインパクトがあると思います」

と話した。新しいビデオ会議の機能に慣れない人たちにとっては、こちらの方が使いやすいのかもしれない。

この作品がツイッターで話題になったことについて、ケンポンさんは、

「多くの感想を頂いてましてとても驚いてますし嬉しいですね。
最近は本当に暗い話題が多いので『変なことやってるなぁ』とか『この見た目どうなのw』とか思ってもらい、笑って頂けるのが一番ですね」

としている。

このアイテムは「背負える背景隠し段ボール」として23日から販売している。値段は1480円(税、送料込み)だ。テレワークのお伴に、いかがだろうか。

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