サイゼリヤが異例のレタス一玉販売 いったいなぜ?広報に聞くと...「契約農家を支援するため」
イタリア料理のチェーン店「サイゼリヤ」(本社:埼玉県吉川市)で、サラダを食べたことがあるだろうか。
子どもの頃は「ファミレスに来てまでサラダ食べなくていいじゃん...」などと思っていた筆者だったが、大人になってからは結構な頻度でサラダを注文している。シャキシャキしたレタスに薄いピンク色のドレッシングがマッチして、家で適当に作るサラダよりよっぽど美味しい。
実は、サイゼリヤのレタスはただのレタスではない。
同社が独自に品種改良を行なったオリジナルのレタスなのだ。サイゼリヤのウェブサイトによると、市販のレタスでは1玉から2〜3皿ほどのサラダしか作れない。そこで、より効率的にサラダを作るため、より大玉で、なおかつ美味しく食感も良いレタスを作ろうと種から開発したそうだ。
そんなレタスが先日、サイゼリヤの店舗で販売されていたという。サラダとしてではなく、丸ごと一玉で、だ。
レタス一玉200円。編集部がツイッターで確認したところ、4月10日ごろから数日間、複数のユーザーがサイゼリヤでレタスが販売されていたと、販売を告知する貼り紙の写真つきで投稿していた。
「最高品だった」との感想も
実際にサイゼリヤでレタスを2玉購入した飯能woods(@WU6poAw8SqWMpGa)さんに詳細を聞いてみると、1玉直径20センチ程度で、ずっしりした重みがあったという。
スーパーでレタスを買うと、葉の先が少しシナシナしていることもあるが、これは全体がみずみずしく、食べてみると甘みもあったそう。飯能woodsさんはツイートで、サイゼリヤのレタスを「最高品だった」と表現している。
Jタウンネット編集部が14日、サイゼリヤの広報部に取材したところ、残念だからすでにレタスは終売になったとの回答が。
なぜレタスを販売していたのかと聞くと、
「(緊急事態宣言の影響で)休業や時間短縮で販路を失う契約農家を支援するため」(担当者)
確かに、オリジナル品種では休業・営業時間短縮などの影響をもろに受けてしまうだろう。
販売店舗は、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県のロードサイド店舗とビルイン店舗だったという。
残念ながら筆者は今回サイゼリヤのレタスを手に入れることはできなかったが、またの機会があればサイゼリヤが生み出したレタスを思う存分味わってみたい。
なお、サイゼリヤは新型コロナウイルスの感染防止のため、一部店舗で営業を自粛している。ウェブサイトによると、21日午前10時現在、全国で100店舗以上が臨時休業となっており、休業していない店舗でも、全店で営業時間の短縮が行われている。
20日からは自宅でもサイゼリヤの料理を楽しめるようにテイクアウトの対象商品が拡大されたが、そのメニューにサラダは入っていない。