他人とは「パンダ一頭分」の距離開けて WWFが考案した新型コロナ対策が斜め上すぎた
新型コロナウイルス感染防止のため、他人と物理的に距離を開ける「ソーシャル・ディスタンシング」(社会的距離確保)を訴える声が日本でも広がっている。テレビのニュース番組やワイドショーなどでは、出演者間の距離が広くとられる措置もとられはじめた。
しかし、他人と距離を取ると言っても、どれくらい離れればいいのだろう。あまりピンとこない人のために、環境保全団体WWFが考案した距離の取り方の目安をご紹介しよう。

こちらは、WWFジャパンの公式のツイッターアカウント(@WWFJapan)が、2020年3月30日に投稿した画像。2人の人間と、一頭のパンダの絵が描かれている。
そして、添えられているフレーズが意味するのは......
「想像してごらん、あなたと他の人の間に1頭のジャイアントパンダがいるのを」(編集部訳)
人との間にジャイアントパンダが1匹いるところを想像すれば、その人との間に2メートル程度の距離をあけられる、というアドバイスだ。
ジャイアントパンダの他にも、オサガメ、若いオスのホッキョクグマ、2羽のキングペンギン(オウサマペンギン)のバージョンも同時に投稿されている。
人混みの多い場所に行くときには...
— WWFジャパン (@WWFJapan) March 30, 2020
ジャイアントパンダ、
オサガメ、
若いオスのホッキョクグマ、
2羽のキングペンギン、
くらいの距離を意識してみましょう pic.twitter.com/SU7VF3McKx
人との距離を開けるときにパンダやペンギンたちをイメージするというのは、「感染するかも」という不安な気持ちを癒してくれそうだ。これからしばらくは常に想像上の動物たちと一緒に出かける、というのもいいかもしれない。
しかし、いずれの動物も決して身近な動物ではない。オサガメ以外は動物園や水族館で見る機会もあるかもしれないが、それがどれくらいの大きさになのか、具体的にイメージできる人は多くはないのではないだろうか。
その上「若いオスのホッキョクグマ」と言われても......。自分が会ったホッキョクグマが若いのか年寄りなのか、認識できる人はあまりいないだろう。
画像を見たツイッターユーザーからは、
「わからんわ!だけど最高!」
「これは具体的かつわかりにくいww」
「分かりにくいけど、めっちゃおもしろいし受け入れに抵抗がない」
などの反応が寄せられている。一方でこんな声もあった。
「わかりやすくてよかったです!今までモルモット6匹分で計算していて、しかもあいつら伸び縮みするのでわかりづらかったのです。助かりました」
「これまでクロマグロ一匹ぶんと考えていたので、やはりどこにでもいる身近な動物を挙げて例えてもらえてとても助かります」
「今までサイしか基準がなかったのですが、分かりやすくなりました。ありがとうございます」
ソーシャル・ディスタンシングの独自の目安を持っている人も少なからずいるようだ。