シートをかざすと何も見えない あまりに意味がなさすぎる「マーカー暗記法」が話題
大学受験や資格試験などで参考書を使うとき、暗記したい単語に赤や緑のマーカーを使って、覚えたい単語を塗った経験はないだろうか。
塗ったあとは赤シートで単語を隠して、覚えたかどうかを確認することができる。試験勉強を手助けしてくれるアイテムだ。
ところが塗り方を間違えてしまうと、大変なことになるようだ。それがこちらだ。
こちらはツイッターユーザーの太陽さんの投稿。映っているのは、赤シートをかぶせた英単語帳なのだが...。マーカーを塗りすぎたようで、何も見えなくなってしまったのだ。
「結局、重要箇所を指で隠したり...」
太陽さんによれば、これは大学受験のために使っていた英単語帳とのこと。「頭が悪すぎるな」と呟く彼の投稿欄には、
「何も見えなくて草」 「戦後の教科書みたいになってる...」 「俺もたまに隠しすぎてそうなる」
といった反応が寄せられている。
なぜ至るところをマーカーで塗ってしまったのだろうか。
23日、Jタウンネットが太陽さんに取材をすると、受験生だった当時は英語の偏差値が28程度で、英単語帳の「ターゲット1400」を使用していたという。
「『赤シートで英語の意味だけを覚えていてはダメだな』と思っていた当時の私は、英単語に暗記マーカーを塗ることを決めました。 なんとなく英単語を緑のマーカーで塗り始め、ある程度塗った後『このまま隠してテストしたら、関連語も発音記号も全部ヒントになっちまうな...よーし!』と思い、学習の邪魔になる情報を一切排除した英単語帳を完成させました」
つまり、日本語の意味だけを見て、対応する英単語を連想する勉強法に挑戦しようと思ったわけだ。例えば「operate」の場合は、発音や関連する語をマーカーで塗りつぶし、「を操作する、手術を行う」という情報だけから単語を想起するといった具合だ。
しかし、赤シートをかざすと赤色の文字も消えることをすっかり忘れていたのだ。
「かざしたら重要語(和訳)の意味だけが見えると思っていました。しかし、なんにも見えませんでした。見えないことが分かっていても、自分は一度やると後に引けなくなるタチでして、他のページも全てこの全部真緑作戦を決行することにしました」
結果的に暗記マーカーを7本ほど使ったという。だが勉強をするときに赤シートは一切使わなかったという。
「見えなくなってしまうので、結局重要箇所を指で隠したり、ちょうど隠れるように切り抜いた厚紙を使ったりしてこなしました」
太陽さんは、この英単語帳をツイッターにあげながら、
「このあと浪人しました」
とも述べている。この塗り方では英単語を覚えることは難しかったようだ。
「かなり非効率的に英語を学習していたと思います。英単語に手間がかかりすぎて、英文法やリスニング、長文対策に手が回らなかったことも原因の一つでしょう。 始めのうちは赤シートですべての情報を遮断して覚えようとしたのですが、ある日を境に原因不明の頭痛が発生し始めたのでやめました」
受験や試験対策は方向転換が大事のようだ。一苦労したことで、暗記も出来たのかもしれないが...。