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食べ物を粗末にするな!と思ったら... 超リアルな「みかんペン立て」に騙される人続出

松葉 純一

松葉 純一

2020.02.13 20:00
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職場のデスクにみかんが置いてある......なんとなく和める光景だが、そのみかんにペンが刺さっていたら、どうだろう。 思わずギョッとするのではないか。

どうしたんだ? 何があったの? やっちまったのか、大丈夫かしら、などといった不安そうな視線が集まることは、間違いない。

2020年2月12日に投稿された次のようなツイートが、話題となっている。

ノートパソコンの横に置かれたみかんに、ボールペンが2本立てられている。「愛媛土産で貰ったみかんボールペン立てが余りにもリアルすぎて職場の人が二度見する」というコメントが添えられている。なるほど、安心だ。メンタルをやられた訳ではないらしい。

それにしても、人騒がせなみかんのボールペン立てだ。このツイートには、なんと2万件を超える「いいね」が付けられ、いまも拡散している。

Jタウンネット編集部は、投稿者の沖山朝俊(しげる)さん(@siegsige)と、このボールペン立てを開発した松山市・タツミ工房の鋪村立身(しきむら・たつみ)さんに詳しい話を聞いた。

「ヤバいやつがいると思われた」

沖山朝俊(しげる)さん(@siegsige)のツイートより
沖山朝俊(しげる)さん(@siegsige)のツイートより

まず投稿者の沖山さんの話を聞こう。

「愛媛に行く用事があって、行った際にいただきました。タツミ工房の愛媛みかんのペン立てで、1500円でした。松山のお土産屋さんなどで売ってます」

実際に使ってみた感想はいかがですか? と聞くと、

「一瞬食べ物にペン刺してるヤバいやつがいると思われたようです。 実際に置物と分かるまで、職場でとんでもないことするなと思われてたらしいです」

......とまあ、ギャグとしては、かなり受けた、大成功と言えそうだ。あまり会話する機会がない人と話すきっかけになったかもしれない。

ところで、このペン立てを作っているタツミ工房とは、どんなところだろう。Jタウンネット記者は松山に電話した。答えてくれたのは、鋪村立身(しきむら・たつみ)さんだった。

沖山朝俊(しげる)さん(@siegsige)のツイートより
沖山朝俊(しげる)さん(@siegsige)のツイートより

鋪村さんによると、そもそものきっかけは、地元の人たちと「松山って、お土産がないよね」と話をしたことだったという。地域の活性化が目的だったそうだ。

「みかんにちなんだグッズはできないか、夜も寝ないで考えた時期もありました。そんな時、普通のみかんにペンを立てて、写真を撮ってみたのです。半ばヤケになっていたのかもしれません。

翌朝、撮った写真を見て、ひょっとしたら? と思った。『お調子すな(ふざけるな)』と言われるかもしれんが、やってみるか...となったわけです」

18年の夏から開発を始め、年末に完成し、19年4月から販売開始した。シリコンで型を作り、樹脂を流し込み、塗装する。すべて鋪村さんの手作りなので、手間がかかる。1か月に100個できればいい方だという。

松山の活性化が狙いなので、松山の物産協会、道後温泉のお土産店、空港の売店でしか、販売していない。みかんのペン立てが欲しい人は、「松山に来てください」とのこと。

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