「峠の釜めし」容器の再利用法に注目 実はご飯が炊けるって、知ってた?
2020.02.09 11:00
再利用できるのは3~5回ほど
炊飯レシピは荻野屋の公式サイトでも紹介されていて、レシピは以下のようになっている。
【米1合、水180ccの場合】
(1) 米を研ぎ、洗浄した容器の外側の水分をよくふき取る。
(2) ガス台に乗せ、弱火にかける。約8分~10分で吹きこぼれてくる。
(3) 吹きこぼれたら直ぐに、蓋を1~2センチほどずらし、とろ火(最弱火)で沸騰させる。フタも少しずつ閉める。
(4)(2)より約15分後、ご飯の表面に水気がなくなってきたらフタを完全に閉め、すぐに火を止める。
(5)15分以上蒸らす。フタを開けるのが早すぎると、ご飯に芯が残り上手に炊けないことがある。
(6)フタを開け、しゃもじなどで撹拌し完成。
土釜を火にかける際に気を付けたいのが、荻野屋が紹介している炊飯レシピには、「容器が割れることがありますのでご注意ください」と記載されていること。担当者によれば、軽量化を進めたことで、どうしても耐久性が弱くなってしまったという。
対策としては「土釜の水分をよく拭き取ること」「弱火でコトコトと炊くこと」を挙げており、使用回数は取り扱い方にもよるが3~5回ほどではないかということだ。
ツイッターでは炊飯の他にも、プリンを作る、煮卵を漬けるのに土釜を使用するユーザーが見られる。調理以外にも鉢植えとして利用するなど、可能性は無限大だ。
担当者は土釜での炊飯が話題になっていることについて、
「新幹線による高速化、駅ナカ発展による食の多様化など社会環境の変化により、廃業する駅弁業者、事業縮小する企業があります。そんな中、ネット上で話題になることは、若い世代の方々に『峠の釜めし』『駅弁』を知っていただけることにつながりますので、光栄でございます」
としている。