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新潟駅前のシンボル「吉乃川」看板が撤去 「寂しい」「目印なのに」惜しむ声相次ぐ

笹木 萌

笹木 萌

2020.02.05 17:00
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担当者「記録に残さないと忘れちゃう」

なぜ看板は撤去されてしまうのだろうか。Jタウンネットは2月4日、吉乃川のツイッター担当者を取材した。

1996年から設置されるこの看板。撤去の主な理由は「老朽化」だといい、サビなどもひどいとのこと。それに加え、看板の裏に大きな建物が建てられるため修繕や取り壊しが難しくなることから、このタイミングでの撤去を決定した。新しい看板を設置する予定はないという。

ツイッターでは吉乃川の投稿をうけ、看板の写真をアップするユーザーが続出している。

写真をアップするように呼び掛けた理由について、担当者は次のように話す。

「日常の風景って記録に残さないと忘れちゃうじゃないですか。例えばビルが壊されたら『ここに何の建物あったかな』って思うこと、ありません?たぶんアレもそうなると思うんですよ。それだったら新潟駅前で働いている人や万代に買い物に来られた方に、変わる前の風景を残しておいてもらえたら嬉しいなと思いました」

また吉乃川の本社は長岡市にあるため、会社の人は看板をあまり意識していないとのこと。「新潟駅周辺を生活圏にしている人の方が思い入れがあると思います」としている。

瓢箪かわいい(画像は吉乃川公式ツイッターより)
瓢箪かわいい(画像は吉乃川公式ツイッターより)

筆者自身、地元に帰ったときなどに「あの建物なくなったんだ」という喪失感や寂しさを感じることがある。知らない間になくなってしまった――そんな思いをする人が今回は少し減るかもしれない。

予想外の反響に「びっくりしました」と話す担当者。その日、別の仕事で看板の近くまでいったところ実際に撮っている人が何人かいたという。

「(ツイッターの反響は)単純に嬉しいですよね。あと書き込みでは『目印に使っていた』という人が結構おられて、実際に役に立ってたっていうのが分かって結構嬉しかったです」
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