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巨大ジャガイモが街灯に衝突...! 北海道で「雑コラにしか見えないオブジェ」が発見される

松葉 純一

松葉 純一

2020.01.11 08:00
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「どうしても雑なコラ画像に見える」――。2020年1月5日に投稿された、次のツイートが話題になっている。

投稿者は、漫画家・イラストレーターのくもすずめ(@suzumeeeeei)さんだ。写真の中には、不思議な物体が捉えられている。街路灯にぶつかっているのは、巨大なジャガイモだ。どう見ても「雑コラ」にしか見えない......、だがコラージュではないらしい。

いったいこれは何だろう?

男爵いもの小惑星が落下してきた...という設定

遊び心が生んだ「男爵ラウンジ」のシンボル(写真はすべて「THE DANSHAKU LOUNGE」提供)
遊び心が生んだ「男爵ラウンジ」のシンボル(写真はすべて「THE DANSHAKU LOUNGE」提供)

Jタウンネット編集部が、冒頭のツイートの投稿者くもすずめさんに尋ねてみると、次のように答えてくれた。

「私も帰省のタイミングだったため今回初めて見たんですけど、見れば見るほど俗に言う雑コラで大変おもしろかったです。 せっかくなので、設置場所である七飯の男爵ラウンジと共にご紹介いただければ幸いです」

この不思議な物体が設置されているのは、男爵いも発祥の地・北海道七飯町にある「男爵ラウンジ」だ。2019年4月、食と文化の交流拠点としてがオープンした施設である。

そこでJタウンネット編集部は、男爵ラウンジを取材した。

街路灯が受け止めなければ、地球が危なかった?
街路灯が受け止めなければ、地球が危なかった?

取材に答えてくれたのは、支配人の鍵谷孝之さんだ。

話題のジャガイモがぶつかった街路灯だが、その制作意図を聞いてみた。

「地球外に。男爵いもの小惑星がありまして、ある時、地球に落下してきたのです。それを受け止めたのが、この街路灯だった! ......とまあ、そんな設定で、こんなシチュエーションを真剣に議論しながら、つくりました」

地球の危機を救ったのが、実は街路灯だったという、男爵いも発祥の地ならではの「遊び心」から生まれたモニュメントである。

そんなユニークなアイデアを提案したのは、東京の空間デザイン会社だ。「2019年度日本空間デザイン賞ベスト100にも選出されました」と、鍵谷支配人は誇らし気に語る。ちなみにぶつかった男爵いもは繊維強化プラスチック製だという。

お客さんの反応はいかがですか? と聞くと、

「やはりインスタ映えの狙い通り、国内外、観光、地域のお客様問わずウケています。団体の場合は、説明も付け加えておりますので、よりコンセプトを理解いただけております」
大きな暖炉もある、広々とした男爵ラウンジ館内
大きな暖炉もある、広々とした男爵ラウンジ館内

来場者の内訳は、繁忙期は道外の日本人観光客5割、訪日外国人(インバウンド)2割、地元客が3割といった感じだという。最近は、台湾、シンガポールなどアジア諸国からの観光客が目立つという。

閑散期は、地元及び道南エリアが多く、最近では旅行会社のツアー行程途中での休憩立ち寄りが多くなっているとのこと。

男爵いも、北海道産野菜を添えた人気のハンバーグ
男爵いも、北海道産野菜を添えた人気のハンバーグ

「男爵ラウンジ」は料理がおいしいと評判だ。人気メニューを、鍵谷支配人に聞くと、「レストランではハンバーグ、テイクアウトメニューでは『男爵チップス(フライドポテト)』です」と答えてくれた。

男爵チップスは、オーダーの際にオイルフレーバーを薪スモークやトリュフなどの5種類から選べる。またディップを、サワークリームや塩辛味噌クリームなどの6種類から、好きなものが選べるというから、こだわりが半端ない。

そのほか、ギフト作り体験、クリエイターや生産者のワークショップなど体験コンテンツも充実しており、ライフスタイル商品、食品、雑貨なども販売している。

函館に行ったら、七飯町まで足をのばして「男爵ラウンジ」を訪ねてみてはいかがだろう。身も心もお腹いっぱいになるはずだ。

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