オオグソクムシの「半身浴」がシュールでかわいい どういう状況なの?水族館に聞いた
お腹を水中につけていれば......?
Jタウンネット編集部は、マリンワールド海の中道に電話で詳しい話を聞いてみた。答えてくれたのは、担当飼育員だ。
深海に生息するオオグソクムシの半身浴(?)は、よくあることですか、と聞いた。
「オオグソクムシはお腹の下の部分にえらのようなものがあって、そこで呼吸をしているので、お腹を水中につけていれば、呼吸には困らないようです」
オオグソクムシの体長は約10センチから15センチ。手のひらにすっぽり入るくらいの大きさだ。フナムシの仲間と考えられている。深海底や大陸棚に分布しており、九州近海で漁をする漁船の網にかかり、水族館に届けられることが多いそうだ。
マリンワールド海の中道では現在、15匹から20匹ほど展示されているという。
オオグソクムシに対して、来場したお客様の反応はいかがですか? と聞くと、
「『気持ち悪い』と言う人と、『意外とかわいい』『よく見たらかわいかった』と言う人に分かれますが、女性の中には『かわいい』という反応が多かったように感じます」
色もオレンジ色に近い茶色なので、かわいく見えるのかもしれない。ダイオウグソクムシに比べると、大きさも色もずいぶん印象が違うようだ。
飼育中に、他に何か気付いたことは? と聞いた。
「じっとしていることも多いのですが、泳ぎ回ることもあって、泳ぎがけっこう上手なんですよ。そんなところが見れたら、楽しいかもしれませんね」
オオグソクムシの意外な行動を見るために、マリンワールド海の中道に行くのはいかがだろう。2月2日までは、「深海展」も開催中だ。