冬のキャンプは全然ゆるくない 「ゆるキャン△」に憧れる初心者に、キャンプ場管理人が注意喚起
2019.12.01 20:00
「焚き火でダウンウェアが...」
「道具は言い出せばきりが無いけど、バイクで荷物を増やせない状況でも、『羽毛の3万円以上の寝袋』は絶対だし下に敷くウレタンマットも無いと背中が冷えて眠れないと思います」
Jタウンネットの取材にこう回答するのは、50代男性だというフロンティアビレッジの管理人だ。若い頃は海外で、1か月連続でキャンプを実施し、雪中キャンプもしていたという管理人。今はバイクで1泊程度と話すが、相当なキャンパーだ。
「昔とは違いグーグルで何でも調べる事が出来るのに、コスパを優先してか3シーズン寝袋(春・夏・秋)だったり、ウレタンマット(床冷え対策)なしだったりして...。焚き火をやれば火の粉でダウンウェアに穴を空けてしまうとか、焚き火用の服(作業着でも)なんかも持参すべきだし」(括弧内は編集部)
と冬場のキャンプで必要最低限の道具を提示する。寝袋は冬用、ウレタンマットを持参する。焚火をする際は、作業着でもいいから持参すべきと助言。
ツイートにある「覚悟」とは、
「普段とは違う環境に身を置いてその状況に順応する事を楽しめるのか? 高機能のキャンプ道具を買うか借りるかは分からないが、個人装備品も高額になるので支払うのか?」
だという。管理人によると、準備不足で他のキャンプ客に迷惑をかける人もいたという。ツイッターの反響に対して、
「受け入れる側から見ると『コスパ重視でおしゃれに楽しく』みたいな方が増えたと思いますが、コストカットすると寒くて辛いしそれを誰かに解消してもらおうとするのでは、冬キャンプを楽しむ事は出来ないと思います」
と話した。
ちなみに管理人が営むフロンティアビレッジは、キャンプ場のほか、バーベキュー場やロケ地としても利用可能な一面も持つ。コスプレ撮影やミュージックビデオ撮影などの利用者も訪れるとのこと。管理人の言葉から、キャンパーへの愛が伝わってきた。