ココからあなたの
都道府県を選択!
全国
猛者
自販機
家族
グルメ
あの時はありがとう
旅先いい話

冬のキャンプは全然ゆるくない 「ゆるキャン△」に憧れる初心者に、キャンプ場管理人が注意喚起

井上 祐亮

井上 祐亮

2019.12.01 20:00
0

気温が10度以下のキャンプには「道具」と「覚悟」が必要だ――。

キャンプ場管理人の一言に、ツイッターで賛同の声が沸き上がっている。

こちらは千葉県市原市で貸切キャンプ場などを営む「フロンティアビレッジ」管理人の投稿だ。

キャンプを楽しむ女子高生たちの日常を描いた漫画「ゆるキャン△」(後アニメ化)の影響なのか、冬キャンプの予約が多いという。

簡単にキャンプができると思う人が増えたのだろうか。確かに「ゆるキャン△」を視聴し、キャンプを始めたという人は少なくない。ツイッターには、次のような声が。

「ゆるキャン見てキャンプ始めたヨ!焚き火はええで...」
「ゆるキャン見てキャンプ始めた初心者です」

だが管理人は、

「10度以下でのキャンプは道具と覚悟が必要ですよ」

と、キャンプをする際は、心構えが必要と説く。

2019年11月29日、日本列島は各地で今季最低気温を更新。東京都心でも1.6度を記録している(気象庁から)。寒空の下、軽装客が多いのだろうか。ツイッターの反響は大きく、

「ゆるキャン△でも冬キャンで死にかける回があったしファンならちゃんとコミックス最新刊まで読み直して覚悟と準備してから来るべき」
「いやもうほんと、YouTubeとか見て軽い気持ちで冬のキャンプとか絶対やめた方がいい。するならせめて車で行って、いつでも寒さから避難できるようにするべき」
「確かにそりゃそうだ!都会育ちなもので、冬のキャンプ場は寒いに決まっていると言う当たり前の事を完全に忘れていました」

と賛同の声や冬場キャンプの事情を知らなかったという人もいる。

そこでJタウンネットは、冬場のキャンプで必要な「道具」と「覚悟」とは何か、管理人に詳しい話を聞いてみた。

「焚き火でダウンウェアが...」

「道具は言い出せばきりが無いけど、バイクで荷物を増やせない状況でも、『羽毛の3万円以上の寝袋』は絶対だし下に敷くウレタンマットも無いと背中が冷えて眠れないと思います」

Jタウンネットの取材にこう回答するのは、50代男性だというフロンティアビレッジの管理人だ。若い頃は海外で、1か月連続でキャンプを実施し、雪中キャンプもしていたという管理人。今はバイクで1泊程度と話すが、相当なキャンパーだ。

「昔とは違いグーグルで何でも調べる事が出来るのに、コスパを優先してか3シーズン寝袋(春・夏・秋)だったり、ウレタンマット(床冷え対策)なしだったりして...。焚き火をやれば火の粉でダウンウェアに穴を空けてしまうとか、焚き火用の服(作業着でも)なんかも持参すべきだし」(括弧内は編集部)

と冬場のキャンプで必要最低限の道具を提示する。寝袋は冬用、ウレタンマットを持参する。焚火をする際は、作業着でもいいから持参すべきと助言。

ツイートにある「覚悟」とは、

「普段とは違う環境に身を置いてその状況に順応する事を楽しめるのか?

高機能のキャンプ道具を買うか借りるかは分からないが、個人装備品も高額になるので支払うのか?」

だという。管理人によると、準備不足で他のキャンプ客に迷惑をかける人もいたという。ツイッターの反響に対して、

「受け入れる側から見ると『コスパ重視でおしゃれに楽しく』みたいな方が増えたと思いますが、コストカットすると寒くて辛いしそれを誰かに解消してもらおうとするのでは、冬キャンプを楽しむ事は出来ないと思います」

と話した。

ちなみに管理人が営むフロンティアビレッジは、キャンプ場のほか、バーベキュー場やロケ地としても利用可能な一面も持つ。コスプレ撮影やミュージックビデオ撮影などの利用者も訪れるとのこと。管理人の言葉から、キャンパーへの愛が伝わってきた。

画像はフロンティア(@2CKvizmCigrh2UX)さんから
画像はフロンティア(@2CKvizmCigrh2UX)さんから

PAGETOP