寺社仏閣に置いてある謎の石 「立入禁止」の意味があるって、知ってた?
「ここから先には入らないで下さいね、という合図」
2019年11月25日に、京都市左京区にある南禅寺の公式アカウントから投稿された、次のようなツイートが話題となっている。
「止め石」日常生活ではあまり馴染みがありませんが、日本庭園や寺社仏閣で見られ、大寧軒の石橋や池の手前にも、そっと設置されてます。ここから先には入らないで下さいね、という合図です。こんなお知らせの仕方もあるなぁと興味を持って頂けたら幸いです。 pic.twitter.com/3cLCN5LObU
— 南禅寺 (@nanzenji_kyoto) 2019年11月25日
南禅寺は、臨済宗南禅寺派大本山の寺院。山号は瑞龍山である。
日本最初の勅願禅寺であり、京都五山および鎌倉五山の上におかれる別格扱いの寺院で、日本の禅寺の中で最も高い格式を持つとされる。国宝である「方丈」のほか、「三門」など重要文化財を持つ、貴重な史跡、名勝としても知られている。
その格式高い南禅寺が、ツイッターで発信しているのだ。
それによると、「止め石」の意味は、「ここから先には入らないで下さいね、という合図」ということだ。現在、特別拝観中の「大寧軒の石橋や池の手前にも、そっと設置されてます」ということだ。「こんなお知らせの仕方もあるなぁと興味を持って頂けたら幸いです」と結んでいる。
このツイートには1万を超える「いいね」が付けられた(11月27日現在)。
ツイッターにはこんな声が寄せられている。
「知らなかった」
「勉強になりました」
「お知らせありがとうございます」
「トトロのお土産かと思いました」
Jタウンネット編集部が南禅寺に電話で聞いたところ、「いま紅葉が美しい頃で、たくさんの方にいらっしゃっていただいていますが、皆様に少しでも気持ちよくご覧いただきたいと思っております」ということだった。
そう、南禅寺はいま紅葉シーズンなのだ。別のツイートではこんな写真も投稿されている。
特別拝観で公開中の大寧軒も、紅葉は今が見頃。水底に沈んだ桜やモミジも鮮やかにお庭を彩っています。#大寧軒 #南禅寺 #特別拝観 #紅葉2019 #今が見頃 pic.twitter.com/9RqvDY7l2Q
— 南禅寺 (@nanzenji_kyoto) 2019年11月24日
「止め石」があれば、進むことは避けなければならない。散策者を正しい散策路へ誘導する役目も果たすという。「止め石」に注意しながら、紅葉を楽しみたいものだ。