水底から不気味なカッパがゴボゴボ... JR福崎駅前に設置されたオブジェが怖すぎて笑えない
「水族館のアザラシを見て...」
福崎町は「遠野物語」「妖怪談義」で知られる民俗学者・柳田國男の出身地。柳田の生家は記念館や歴史民俗資料館とともに辻川山公園に保存されている。そんなこともあって、福崎町では妖怪での町おこしが盛んだ。
福崎町役場では2013年に地域振興課が誕生。同課の小川知男さんは当時の町長から、「柳田の生家の池からカッパを出してくれ」と言われたため、翌14年に「カッパのガジロウ」を考案した。
池からは9時~17時の毎時0分・15分・30分・45分にガジロウと子カッパたちが現れ、そのほとりでは兄のガタロウが座り込んでいる。
そんなガジロウが福崎駅の広場に現れたのは今年10月。福崎駅のリニューアルに伴い、何かできないかと考えていた小川さんは、京都水族館のアザラシを見て水槽を思いついたという。
「アクリルのチューブの中を、アザラシがザバーと泳いで行ってて。これおもろいなと思って1時間ぐらいずっと見てて。なんかできひんかなと思って、帰ってやっていいですかって言ったら、やってって言われて。作りました」
ガジロウは下から出てくる仕様だが、本当はもっと複雑な動きにしたかったとのこと。金銭面の事情から現在のシンプルな登場になったという。
ガジロウの大きさは約160センチとリアルな人間サイズ。近くで見るとその迫力に大人も圧倒されてしまうだろう。