「竹書房!?破壊したはずでは...」が現実に ビル購入の不動産会社「建て替える予定です」
「竹書房!?破壊したはずでは...」
JR飯田橋駅に掲示されているこの広告、見たことがあるという人もいるだろう。これは大川ぶくぶさんによる4コマ漫画「ポプテピピック」を元にしたものだ。作中では出版社である竹書房(千代田区飯田橋)が何度も破壊されている。
そんな竹書房が本当に破壊されてしまう――こうした噂が2019年11月13日頃からツイッターで流れている。
噂の発端はあるツイッターユーザーによる投稿。今年3月に竹書房本社のビルを購入した日鉄興和不動産が、将来的にはビルを取り壊して建て直すことを計画しているといった内容だ。
この投稿に対し、他のユーザーからは、
「新しいビルが完成したらSNSに『破壊されたはずでは...』という書き込みで溢れそう」
「壊すなら、重機に巨大ポプ子(編注・ポプテピピックの主人公)ハリボテ飾りつけて、解体ショーやってほしい」
「買主(企画、許可出した人)は大のポプテ好き(あるいはアンチ)の可能性がありますね」
といった声が寄せられている。会社を取り壊す話でこんなに盛り上がるなんて...。
竹書房は本当に破壊されてしまうのか。Jタウンネットは竹書房と日鉄興和不動産に取材した。
スケジュールは未定
Jタウンネットは11月15日、竹書房の広報担当者にツイッターの噂がどこまで本当なのかを聞いた。
「弊社物件の売却については事実です。今後の買主様のご意向については存じ上げておりません。もうしばらく我々が入居し続ける予定にはなっております」
どうやら今すぐ取り壊される予定はないらしい。
買主である日鉄興和不動産は、竹書房ビル、竹書房第三ビル、もう一つ隣接するビルの合計3棟を購入したという。Jタウンネットが11月18日、日鉄興和不動産の広報担当者に確認してみたところ、
「将来的には建て替えて、オフィスビルを開発する予定です」
とのこと。建て替えのスケジュールや、そのビルに竹書房が入るかどうかは未定だという。
壊されるときはやっぱり「竹書房ゥァア゛ーッ」という書き込みで溢れかえるのだろうか...。竹書房の担当者は、今回、ビルの取り壊しがツイッターで話題になったことについて、
「どのような形にせよ弊社にご言及頂けることはありがたく思っております」
とコメントしている。