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町内会費を独占していた高齢者たちが、現役世代の「正論」に屈服した話(埼玉県・40代男性)

ご近所トラブル調査団

ご近所トラブル調査団

2019.10.21 11:00
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「現役世代が勝利した瞬間でした」

私は分譲マンションに居住しているのですが、同じマンションの住人が町内会費の納付を拒絶したことがありました。町内会費は、年間200円という少額です。

この町内会費の納付拒絶の件が、町内会の理事会で問題になったようでした。そして、私のマンションの管理組合の理事長をとおして、町内会費を拒絶した理由をヒアリングしたうえで、200円の納付を求めることになりました。

ところが、支払いを拒否した住人は、

「町内会の予算書を見たところ、支出項目のほとんどが老人向けの娯楽予算に振り向けられている。具体的には、ゲートボール大会やダンス、卓球などの老人だけのイベントだ。これでは町内会に入る意味がない。町内会が、老人の利権となってしまっている」

と激怒の声を挙げたのです。

マンションの管理組合の理事長は、マンションを代表する形で町内会の理事も務めているため、住人の声をそのまま理事会の席で伝えました。すると、町内会の理事長をはじめとする理事メンバーのほとんどが怒ってしまい、

「それなら町内会に入らなくて結構だ。その代わり、町内会で受けている便益を受けることもできないように手配するぞ」

と反論したそうです。

ところが、そこから事態は急展開を迎えます。

マンションの管理組合を代表している理事が、「うちのマンションの住人のほとんどが、町内会費の資金使途には疑問に思っている。どうして老人向けにほとんどの予算が使われるのか疑問に思っている。なんなら、うちのマンションの100世帯すべてが町内会から脱会して、独立した町内会を組織しても構わない」と発言したのです。

ちなみに、私のマンションの世帯主は、ほとんどが40代や50代です。

すると、他の高齢の理事メンバーは驚いてしまい、黙りこくってしまったそうです。そして、その場で町内会の理事長から「こちらが言い過ぎた。今回のことは穏便に済ませたい」という発言が出て、結果的には私のマンション側の主張がとおったとのことでした。

つまり、町内会の予算の見直しが実施され、小学生や未就学児向けにも予算が振り向けられるようになったのでした。

現役世代が高齢世代に勝利した瞬間でした。

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