灯りのない深夜、神輿をぶん回す男たち... 謎だらけ「暗闇の奇祭」のルーツに迫る
近隣住民の協力で「暗闇」に
宇治市観光振興課によれば、毎年約500の露店が並び、客数は約10万人。6月5日午前10時から6日午前1時まで、県神社から御旅所までの道路周辺に交通規制がかかる。
梵天渡御は十数年前から二手に分かれており、令和初の開催となる今年も県神社と県祭奉賛会に分かれて行われることが決定している。
県神社と御旅所、それぞれから出発した梵天は「ヨイヨイ」の掛け声とともに進み、道中で「ぶん回し」、横に倒す「横振り」、上に持ち上げる「差し上げ」などのパフォーマンスが行われる。「ぶん回し」は特に、暗闇といえどカメラのフラッシュで辺りは明るくなるようだ。
渡御中は深夜ということもあり周辺の民家は明かりを消している。
特にお願いしているわけではなく、毎年のことなので自然と消してくれているとのこと。昔は明かりのついた家があると注意に入ったりしていたというが、近年ではなくなっているという。祭りの日だけ特別に電車の終夜運転などもかつては行っていたそうだが、今では行われていないようだ。