果物たっぷりだと思ったのに! 斬新すぎる「フルーツサンド」話題、お店に事情を聞くと...
キウイ、イチゴ、パイン... 「フルーツサンド」といえば、ふわふわの生クリームと色とりどりのフルーツをパンで挟んだものを想像する人が多いのではないだろうか。
しかし、ツイッターユーザーのぴよんきち(@blacksan217)さんが投稿したフルーツサンドは少し違った。
左の写真のように、コッペパンを包むビニールには「フルーツサンド」のラベルが貼られ、両端にはミカンが1切れずつ見える。ラベルで見えない部分にはフルーツがたっぷり......と思いきや、現れたのは詰め込まれたホイップ。フルーツサンドと銘打っておきながら、フルーツはミカン2切れだけだったのだ。
これを販売しているのは、創業およそ150年の老舗「銘菓の店 マツキ」(長野県長野市)だ。
Jタウンネットは2019年5月22日、地元の高校生を魅了しているというフルーツサンドの秘密をマツキに聞いてみた。
原材料の欄にフルーツは「ミカン」のみ
5月20日、ぴよんきちさんが友人から貰ったというフルーツサンドの写真を投稿したところ、瞬く間に話題となり22日19時時点で2万8000件超のリツイートを獲得。見た目だけでなく、地元で有名なマツキがなぜ...という衝撃もあったようだ。
ちなみにぴよんきちさんによれば、ラベルはマツキの店頭では貼られていないが、スーパー等で販売する際は見やすい位置に貼らなければいけないため、このような状態になったという。
Jタウンネットの取材に応じた担当者によれば、これは作り手のミスではなく元々のスタイル。
ラベルに書かれた原材料の欄に、フルーツはミカンしか入っていない。マツキは30年ほど前から近隣の高校でパンを販売しており、生徒からこのようなパンが欲しいとの要望があってから、ずっとこのスタイルで販売しているとのことだ。
値段は税込119円、コスパの良さもあってか高校生に人気だそうだ。今でも高校で販売しているが、生クリームを使用しているため気候が暖かくなると、高校での販売はやめるという。投稿主のぴよんきちさんも「クリームがたっぷりでとてもおいしかったです!」と高評価だ。
現在、フルーツサンドの具を増やす予定はないとのこと。30年以上変わらなかった味をこれからも高校生たちに提供していく。