函館の「手動式エレベーター」がレトロで素敵 階数表示はまるでアナログ時計
「自動じゃなくて手動!?」
なんともレトロな建物が似合う街といえば、そう、北海道の函館だ。ここは、1923年(大正12年)に建てられた旧・丸井今井呉服店函館支店。かつてはモダンな百貨店として使用されていた3階建て鉄筋コンクリート構造の建物だ。
1930年(昭和5年)に増築、5階建てとなり、その際に木造のエレベーターが取り付けられるが、1934年(昭和9年)の「函館大火」で焼失した。改修を経て、同年秋、店は再開。鉄製の手動式エレベーターが再建、これが「東北以北最古のエレベーター」だ。
建物は現在、「函館市地域交流まちづくりセンター」として、再利用されている。そのエレベーターにも実際に乗ることができる。
ツイッターには、「古風でいいですよねー」「タイルのモザイクの感じと階数表示?が実に素敵...」などといった感想も寄せられている。
またツイッターには、こんな指摘もあった。
「これって『垂直運転の電車』みたいだなぁ。停車位置にぴたりと止めるのが、腕の見せ所か」
「うわ自動じゃなくて手動なんだな 難易度が高い」
「エレベーターガールが生まれた理由がようやく分かった気がする」
手動式エレベーターを停車位置にぴたりと止める、エレベーターガールの職人技に思いをはせる人も多かった。
冒頭のツイートの投稿主「ドン・ブーリ」さんも、「とてもよい!」と、手動式ならではの魅力に、満足した一人のようだ。
このエレベーターに乗りたい人は、「函館市地域交流まちづくりセンター」1階のインフォメーションまで申し出ること。スタッフが操作し、5階まで案内してくれる。乗車体験は無料。