キュートすぎて食べられない? 愛嬌たっぷり「招き猫もなか」、中身もかなり本格的
なんだか変わった「もなか」があると聞いて、最近なぜか甘党になりつつあるJタウンネット記者はJR錦糸町駅に向かった。2019年4月23日夕刻のことだ。錦糸町ステーションビル「テルミナ」地下1階にある和菓子店「白樺」で販売されている「たらふくもなか」(写真上)が、目的のお菓子だ。
寝そべっているような、ユニークな猫の形をしている。よく見ると招き猫のようで、左前脚を挙げて、おいでおいでをしているようにも見える。それにしてもずいぶんリラックスした猫ちゃんだ。
「招き猫というよりは、虎っぽいな」と言ったのは、編集部のタイガースファンの同僚記者だった。そう言われれば、そう見えないこともない。
見た目は、ぽっちゃりして愛嬌たっぷりだが、味の方はどうだろう。試してみることに......。
北海道産の白小豆の濃厚なコクと甘味
パリパリとした感触の香ばしいもなかの皮を割って、中のあんを見ると、白小豆だった。食べてみると、しっかり炊き上げられており、濃厚なコクと甘味が感じられる。白小豆の粒もきちんと残っている。ひょうきんな外観に似合わない、本格的な和菓子という印象だ。
添えられていた説明書には、次のように書かれていた。
「白いダイヤと呼ばれる北海道産の白小豆。大きな銅なべで丁寧に炊き上げると、おめでたい黄金色のあんこに。それを香ばしい最中種にはさみました。」
相当に甘いのだが、けっしてくどくはない。ユーモラスな外観とは似ても似つかぬ、上品な和菓子だった。
この「たらふくもなか」は、墨田区が手がけるブランド認証「すみだモダン2018」にも選ばれた。スカイツリータウン内アンテナショップ「すみだ まち処」でも販売されることになった。