キムタクも「マジで買っておいた方がいい」 東京老舗の絶品いなり、理解を超えたウマさに驚愕
甘辛く煮た油揚げと酢飯――シンプルながらも胃袋をがっちり掴む「いなり寿司」。今やコンビニでもどこでも買える代物だが、選択肢が多いからこそ逸品に出会いたくなる。
2018年9月2日に放送されたバラエティー番組「ニノさん」(日本テレビ系)に出演した木村さん。その時、スタジオにいる嵐の二宮和也さんらに手土産として持参したのが、東京・赤坂にある豊川稲荷東京別院の境内にある「家元屋」のいなり寿司だった。
この時、味のポイントについて聞かれた木村さんは、
「説明したくない」
「できたら食べていただきたい」
と、表現者でもある彼にそこまで言わせるとはかなりの強者だ。さらに、その場にいたスタッフに対して「マジで食べたい人、自分で買っておいた方がいいよ」とコメントした。
放送以降、食べてみたいと思いつつ中々行けずにいた筆者だが、ようやく行くチャンスができた。
赤坂見附駅から歩いて数分。駅の方向から豊川稲荷東京別院の境内に入った。
この中にあるはずだが、本殿を通り過ぎてもまだたどり着かない。境内をぐるぐる回っていると、家元屋の暖簾が見えてきた。
店につくと軒先にいなり寿司が置いてある。ここに来る人の大半はこれが目当てなのだろう。早々に何個入りのものかを聞かれる。
3個入りと5個入りのものが販売されている。編集部と大のいなり寿司好きである筆者の母親のために5個を2つ購入して1100円だった。
編集部に持ち帰るも、反応はいまひとつ。というのも、筆者がゲテモノを持ち込みすぎて信用されていないのだ。
まさかこれが天下の木村拓哉のお墨付きとは思わなかったのだろう。
ビニール袋に入れてもらい、横に倒しにもしていなかったが汁が多く垂れる。食べる際にティッシュペーパーは必須だ。
スーパーマーケットのいなり寿司ばかり食べている筆者にはパッケージから垂れてくるほどジューシーなもの自体が初めて。期待は膨らむばかり。
1口食べて思った。今までのいなり寿司が食べられなくなりそう。酢飯のツンとした刺激もなく、油揚げのわざとらしさがない自然な甘み。来るところまで来てしまった。究極とは、これなのかもしれない。
あまりに美味しすぎて言語を失いかけるほどだ。それは筆者だけでなく、Jタウンネット編集部でも同様だった。
皆、口に入れると同時に「おいしい」以外言葉を発さない。今まで編集部で「マズい」、「何なのこれ」といった負の部分しか共有していなかった。今日は違う、全員でハッピーを共有している。さらには筆者の信用度も回復した。
説明したくないほどの美味しさに溺れて穏やかな職場環境になった。食べると有頂天にあがってしまう逸品。これからも買い続けたい。