モアイ像がずらりと並ぶ謎の巨大墓所 北海道・真駒内滝野霊園のフシギに迫る
イースター島のものとほぼ同じ大きさ
真駒内滝野霊園は、1981年に開園した。札幌ドーム32個がすっぽり入るらしい。なぜ霊園にモアイ? Jタウンネットの取材に答えてくれたのは、管理事務所の岩渕直哉さんだった。
「イースターのモアイ像は先祖を祀る ひとつのお墓だといわれております。ここ真駒内滝野霊園でも宗派を問わない先祖を祀るシンボルとして建立しております。」
33体のモアイ像が並んでいて、大きいものは高さ9.5メートル、重さ120トン、その他は高さ6.5メートル、重さ60トンだという。イースター島のものとほぼ同じ大きさとのこと。
「当霊園は従来の暗いイメージの霊園ではなく、明るく公園のような家族みなさまでお参りに来ていただける環境を整えております」と岩渕さん。
真駒内滝野霊園には、もう一つ見どころがある。「頭大仏」と呼ばれる石像大仏だ。高さ13.5メートル、重さ1500トン、神奈川県鎌倉市の大仏とほぼ同じ大きさだ。大仏殿は、建築家安藤忠雄さんの設計で、外からは頭しか見えない構造になっている。「頭大仏」と呼ばれるのは、そのためだ。「頭大仏は、霊園全ての御霊をお守りするための仏像として建立されております」と岩渕さん。
「夏は、頭大仏殿の丘を囲う15万株のラベンダーをご見学に訪れる方が増えています。最近では、観光を目的とした方も増えてきましたが、夏場は墓参の方の比率が多いようです。冬はお墓参りのお客様が少ないので、外国人観光客の方が多いと思います。観光バスが毎日2台平均で来園されますので、推定で年間2万人ぐらいだと思います。」
霊園だけど、なぜか観光客が多い。モアイを見に、真駒内に行こう。