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三輪そうめんの値段、神託で決まっていた 県民もビックリの衝撃事実、神社に起源を聞くと...

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2019.04.02 11:00
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大神神社は「そうめん作りの守り神」

食料新聞の2019年2月13日の報道によれば、卜定祭では神職が「高値」「中値」「安値」が書かれた紙を筒状に束ねた麻でつき、選ばれた紙の値札で三輪そうめんの卸値を占う。

今年の卜定祭は2月5日に行われ、今年度の三輪そうめん「誉」新物一箱(18キログラム入り)は高値(1万1000円)に決まった。「高値」は4年ぶり。祭には奈良県三輪素麺工業協同組合、奈良県三輪素麺販売協議会などの関係者も参列したという。

大神神社の広報課担当者は2019年3月31日、Jタウンネットの取材に、三輪そうめんの価格が神託で決められるようになった経緯について、

「奈良時代、大神神社の御祭神の子孫に穀主(たねぬし)という者がおり、飢饉や疫病で苦しむ人々を救済するためにそうめん作りを始めたと伝えられています。
そのため穀主の祖先を祀る大神神社はそうめん作りの守り神と信仰され、三輪そうめんの価格が神託で決められるようになりました」

と説明した。いつから神託で価格を決めているのかを聞くと、

「定かではないものの、江戸時代頃からそうめんだけでなく五穀・豆類も含め卜定していた(編注:占いで価格を決めていた)ようですが、戦後に手延べそうめんだけの卜定となりました」

とのこと。江戸時代から今まで伝統を守り続けてきたとは、驚きだ。今回ネットで再び話題になったことを受けての感想を聞くと、

「三輪そうめんと共に大神神社を知っていただけて、ありがたく感じております。ぜひ、三輪そうめんとの縁も深い日本最古の神社・大神神社にお参りください」

圧倒的な伝統を感じさせる三輪そうめん。今度手にするときは、ぜひ付けられている値段にも注目してほしい。

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