西成の銭湯事情って、どうなってるの? 20代女子が老舗店主に聞いてみた
大阪で初めて「水素風呂」を導入
今回取材した日之出湯は、昭和感漂う商店街や家屋が立ち並ぶ山王地区にある、1954年(昭和29年)から続く老舗です。
入湯料は440円。ワンコイン以下の値段で、黄金に輝く水風呂や電気風呂、群馬県の名湯「伊香保温泉」を再現した薬湯、さらには露天風呂など、バラエティーに富んだお風呂を満喫することができます。
日之出湯の方によると、日雇い労働者が多かった4、50年前のピーク時には、付近の銭湯はどこも人で溢れかえっていたそうです。そこには、風呂なしの家が多かったという当時の時代背景の影響もあったとか。しかし、その時期をピークに銭湯の数も減少していきました。
高齢者もデイサービスを利用するようになるなど、銭湯人口が減っていく中、ご主人の西野さんは「遠くからでも来てもらえる銭湯にしたい」ということで、16年7月に大阪の銭湯で初めて水素風呂を取り入れるなど、新たな試みをしています。
さらに、最近では高気圧酸素カプセル(入湯料とは別料金)も導入。付近のボクシングジムに通うボクサーや、スポーツをやっている中高生などにも多く来てほしいと考えているそうです。
朝6時から営業している日之出湯。「西成モーニング」を楽しんだついでに、こちらでひとっ風呂楽しむのもいかがでしょうか。
