深夜のバーでお坊さんに聞いた 迷惑隣人を「注意」するときのポイント【ご近所トラブル大賞2018】
僧侶からの言葉――「サッカーたのしいよね」と共感
15年間もつらい目にあわれて、本当にお気の毒です......。子どもを道路で遊ばせるのは、昔ながらの光景ではありますが、危険な場所もありますし、それがいいのか悪いのかは一概にはいえないところではあります。
「花を折らないで」というのは、結局自分のことを考えた言葉ですから、それよりも「子どもたちに事故が起きると危ない」という形で気付かった言葉をかければ、相手の受け止め方もちがったかもしれません。相手を注意するときには、一度、受け入れることが大切なんです。
たとえ、悪いことをしている子だとしても「サッカー、たのしいよね、いいよね。たくさん遊んでいいのよ。でも、車気をつけてね。お花にもやさしくね」くらいのほうが、子どもたちも「このおばさん、わかってくれる。優しいな」と受け止められ方が変わってくるのではと思います。
一旦受け入れられたと思うと、相手にも「気づき」が生まれやすい。これは子どもだけでなく、大人にもいえることですけどね。
(浄土真宗本願寺派僧侶、四谷「坊主バー」店主 藤岡善信 談)
坊主バー
https://vowz-bar.com/
住所:東京都新宿区荒木町6番地AGビル2階
電話:03-3353-1032
ツイッター 四谷 坊主バー(@yotsuya_vowzbar)
「いつでも開かれたお寺」をコンセプトにしたカジュアルでアットホームなバー。現役の僧侶の話に耳をかたむけ、人生を語り合うひとときを過ごしたいと、世界中から客が訪れる。1日2度ほどお経の時間がある。一番人気カクテルは極楽浄土」(800円)。