山盛りちゃんぽん、焼き物ハントに大興奮 まだまだあるぞ!佐賀の「最強」観光地
朝活からの山盛りちゃんぽん
まずは、九州佐賀国際空港近くの「空港公園」。
佐賀に着いてすぐに訪れたここでは、1964年東京オリンピックの聖火を輸送したことで知られる航空機「YS-11」を見ることができる。また、近くの空港大橋では佐賀で有名なムツゴロウがオブジェになっており、地味に(?)インスタ映えしそうだ。
さて――、時計の針を2日目の朝へと戻そう。
ガタリンピックに魅了されて、仕事をほっぽり出してきてしまったN記者だが、さすがにそうサボってばかりもいられない。佐賀は楽しくてたまらないが、東京での仕事を考えるとだんだん憂鬱になってきた。
そこでMさんの勧めもあり、景気づけとして「朝活」をすることに。朝風呂、朝ストレッチ体操などの朝活プログラムを行っている武雄温泉で、朝限定公開の楼門干支見学会に参加することにした。
武雄温泉楼門の天井には「子(ね)」「卯(う)」「午(うま)」「酉(とり)」の4干支の彫絵があり、残りの8干支は東京駅の天井にレリーフとして存在している。明治・大正時代を代表する建築家の辰野金吾氏が手掛けたものだ。
佐賀県出身の辰野氏。観光ガイドの説明では、当時の首相である大隈重信など佐賀県出身者の人脈で楼門設計に至ったのではないかとのこと。奈良時代から存在した武雄温泉で、辰野氏は楼門によって自身の理想郷像を反映させたかったのではとの話もあるようだ。
朝から動くとなんとも気分がいい。しかし、慣れぬ朝活をしたおかげで、異様な空腹に襲われていることも事実だ。
そこで向かったのがこちら。
ちゃんぽんというと、長崎ちゃんぽんが有名だが、実は佐賀もまったく負けてはいない。1949年創業の「井手ちゃんぽん本店」にお邪魔した。あまりの空腹に「ちゃんぽん麺・野菜大盛り」を注文。出てきたのがこれだ。
並盛りちゃんぽん麺でもなかなかのボリュームだが、尋常ではないボリュームにたじろいでしまう。さっそくチャレンジだ。
まろやかなとんこつスープとたっぷりの野菜が調和し、口の中にほどよい甘みが広がる。「美味い...」と箸を休めず、食べ続ける。しかし、食べても食べても、野菜が減らずなかなか麺まで辿りつけない。
ようやく麺に辿りついた時点ですでにお腹ははちきれんばかりではあったが、麺がまた美味い。「これ、絶対完食無理だろ...」と出てきた時点で諦めかけたが、なんと気づけば皿は空になっていた。
この大ボリュームで1080円。いやはや、恐るべし佐賀。