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神戸「パイ山」は消えてしまうのか  新デザイン公募に、市民はフクザツ

松葉 純一

松葉 純一

2018.12.04 06:00
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神戸市さんきたアモーレ広場、通称パイ山(DVMGさん2013年撮影、Wikimedia Commonsより)
神戸市さんきたアモーレ広場、通称パイ山(DVMGさん2013年撮影、Wikimedia Commonsより)

「パイ山」と聞いて、すぐに分かる人は間違いなく「神戸っ子」と言えるだろう。「とりあえず、パイ山集合!」と聞けば、思わずニンマリ、夕方になるとそわそわした経験をお持ちのはずだ。

阪急神戸三宮駅東口、JR三ノ宮駅西口の北側に位置する「さんきたアモーレ広場」が、通称「パイ山」と呼ばれ、神戸有数の待ち合わせ場所として、多くの人でにぎわい、親しまれてきた場所である。

この広場ができたのは1985年、屋台や放置自転車などの不法占用対策用に3つのマウンドが設けられた。ふくらんだような形状から、通称「パイ山」と呼ばれるようになったのだ。現在は、神戸阪急ビル東館の建替のため閉鎖され、仮囲いされている。

そんな中、2018年11月20日、神戸市から「さんきたアモーレ広場」の新たなデザイン・アイデアについての提案の公募が発表され、話題になっている。

ツイッターには、神戸っ子からさまざまな声が寄せられている。

「永遠にパイ山って呼び続けそう」

デザイン募集告知(神戸市プレスリリースより)
デザイン募集告知(神戸市プレスリリースより)

ツイッター上の反応を見てみよう。

とにかく「パイ山」への執着は予想以上だった。「アモーレ広場って言うんや...知らなんだ」と言う人は当然のように多い。「パイ山以外の選択肢はねぇ!」と言い切る人も。「パイ山を返してくれ」という切実な声もある。

従来のさんきたアモーレ広場(神戸市プレスリリースより)
従来のさんきたアモーレ広場(神戸市プレスリリースより)

「パイ山の新しいデザイン募集ってパイ山のまんまでいいじゃん」という悲痛な叫びや、「名前変わっても永遠にパイ山って呼び続けそう」という、切ない告白もある。彼らの声は、はたして神戸市に届くだろうか? それとも......?

デザイン募集ポスター(神戸市プレスリリースより)
デザイン募集ポスター(神戸市プレスリリースより)

神戸市が求める提案内容は、「待ち合わせしたくなるような広場空間」、「憩いやにぎわいを創出するような、広場の活用アイデア」、「周辺の建物と調和したデザイン」、「まちとのつながりを意識した、歩行者動線の確保」など。

最優秀賞(1点)は賞金50万円。入選(2点)賞金5万円、アイデア賞(2点)賞金5万円。募集は2019年2月6日まで。結果発表は19年3月中旬予定。

詳しくは、こちらを。

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