「お父さんはビニール袋を食べて死んだ」 テレビ愛知「メリ夫」、生い立ちが重すぎる
海洋汚染への警笛?
ツイッターでメリ夫の家族が話題になったのは2018年11月14日ごろ。実際にテレビ愛知のサイトに飛んで確認してみると、そこにはとんでもなく悲しい過去があった。もちろん、以下は原文ママだ。
「家族:お父さんはビニール袋を食べて死んだ。お母さんと暮らしていたが海がにごっていたためにはぐれた。現在、迷子」
メリ夫はイルカの仲間であるスナメリに分類される。日本の沿岸で見ることができ、自然保護活動などを行っている「セブン-イレブン記念財団」の公式サイトによると、瀬戸内海一帯の頭数の減少が指摘されており、その主な原因が海洋汚染、誤ってビニールを飲み込んだ誤飲事故と考えられている。

悲しい過去を背負っているが、陸上では大活躍。「メリおっと!たいそう」を引っ提げて愛知県内各地の幼稚園や保育園へ出張し、一緒に踊るという子供向けのレギュラー番組を持っている。
「みんなでいっしょに おそうじ おそうじ」という歌詞でもわかる通り、自身の生きざまを一変させた環境問題について考えてもらおうと必死に頑張っている。
かわいいふりしてあの子、割とやるもんだね――。とはいえ、制作者としてはどういう意図があったのか。Jタウンネット編集部は11月16日、テレビ愛知の広報担当者に対し、
こうした「重い」バックグラウンドを設けた理由などを取材したが、
「ご質問の件ですが、特にお答えする事はございません」
との回答だった。メリ夫の生い立ちについては、広報であってもうかつに口を開けないということなのだろうか。残念。