超一流ヨーデル歌手がネタに全力 富山の謎アニメ「ヨーデルの女」に迫る
「海のあるスイス」こと富山が舞台
ちょっと説明が難しい「ヨーデルの女」。見れば見るほど疑問が湧くのだが、せっかくなので、Jタウンネット編集部は放送しているチューリップテレビに取材を行うことにした。答えてくれた担当者は次のように話す。
「『ヨーデルの女』は、よく見かける建前だらけの日常に、突然『ヨーデルの女』があらわれ、本音を代弁するかのごとくヨーデルを歌い、去っていくというストーリーのアニメです。富山県をアニメで盛り上げることができたらと思い、地方局と共同で数多くの作品を制作した実績のある映像制作会社のディー・エル・イー(東京都千代田区)と、企画を進めました」
なるほど、確かに最近は地方発のアニメをよく見かける。制作段階から自治体と協力して、アニメの舞台としてうまく取り込まれている作品もあるし、ひとつの地方活性化の手段なのかもしれない。しかし、なんでヨーデルなのだろうか。
「企画を詰めていく中で 『素朴で純真なヨーデルの歌声に、とんでもない歌詞が聞こえてきたらおもろいのでは?』 『最後に"素敵な日~♪"って言えば許されると思ってる純朴なキャラのヨーデルの女が、悪気なしに歌って去っていく。そのギャップを楽しんでもらいたい』 といったアイデアが出され、ヨーデルがテーマになりました」
結構理由もゆるかった。とはいえ、その選択は正しかったようだ。富山県限定で放送されていたにも関わらず、ツイッター上での反響は非常に大きく、担当者も驚いたほどだとか。
実際にツイートを見てみると、内容のシュールさに言及しているものも多いが、「ヨーデルの女」の(ヨーデルを歌っている)声優を務めている北川桜さんが、日本における女性アルプスヨーデルの第一人者であり、プロのヨーデル歌手であることに驚く声もよく挙がっていた。