千代田区に5つある「幽霊坂」をめぐってきた
標識がなく探しにくい...
全国各地の坂を研究している「坂学会」の公式サイトによると、「幽霊坂」(別名含む)は都内に14箇所。北区、品川区、港区、文京区、新宿区、千代田区にある。このなかで一番多いのは千代田区ということだったので、今回は千代田区にある幽霊坂に絞って調べてみた。
このページによると、区内の幽霊坂は、次の5か所にある。神田駿河台4丁目、神田淡路町2-9と11の間を西に上った場所、富士見1丁目、富士見1丁目と2丁目の間、富士見2丁目だ。なお5つのうち、富士見町にある3つは坂の名前を示す標識や看板がなく、幽霊だけに「見えない物を見ようとして」、望遠鏡を......ではなく一眼レフとスマートフォンと地図を覗き込んで向かった。
まず、富士見2丁目にある幽霊坂。どこまでが富士見2丁目なのか、1本でも道が違うと富士見1丁目。探し始めて30分ほどかかり、ようやく発見した。
坂を下から上に見た時。この坂の由来について、坂学会のページでは、岡崎清記氏の『今昔東京の坂』(日本交通公社)をもとに、「広い武家屋敷の淋しい鬱蒼とした道」なことにあると説明している。次に紹介する2つ目と3つ目の幽霊坂の由来も、これと同じだそうだ。
左手には、神楽座(KADOKAWA富士見ビル)がある。
続けて、2つ目の幽霊坂。こちらは富士見1丁目と2丁目の間にある。角川第3本社ビルを左手に続く坂が2つ目の幽霊坂だ。
こちらは3つ目の富士見1丁目にある幽霊坂。日本歯科大学生命歯学部を右手、千代田区立富士見小学校を左手にし、その間にある。
さて、筆者はここで1つ気づいたことがある。坂を上りきった場所、さっき通ったような......。ふと、あることに気付いた。坂を上り、右に曲がり少し歩くと、2つ目の幽霊坂があった。2つ目の幽霊坂を通り過ぎ、下ると1つ目の幽霊坂があった。
地図にすると、以下のようになる。丸数字はそれぞれ記事で紹介されている順番だ。飯田橋駅の西口付近にある。