奈良から、福岡県うきは市へ移住! 20代女性を決断させた「仲間からの言葉」
2018.06.19 06:00
「地域の中で生きる豊かさを感じられる」
矢倉さんは奈良県出身で、関西の大学に通っていたが、14年に対馬列島(長崎県)での農業インターンで推進隊の1期メンバーと知り合った。これをきっかけに、春や夏休みにうきは市へ行くようになり、自然や食べ物と触れ合う中で「住みたいと思うようになった」と振り返る。
移住を決めたのは、就職活動が始まる直前の16年春。決心前に同市へ行き、市役所や推進隊メンバーに相談すると、こんな言葉で背中を押されたという。
「こっちに来るなら絶対後悔はさせない。全力で応援するから」
実際に住んでみると、「ますます好きになった」と話す。
「来る前は観光としての側面でうきは市を見ていましたが、住んでみると、農家さんを手伝うと農産物をもらえたり、よく通うケーキ店で新作が出ると味見をさせてくれます。関西にいた時はお店に行くと『店と客』の関係がどうしてもありましたが、うきは市だと親戚づきあいのような親密さになり、地域の中で生きる豊かさを感じられます」
矢倉さんのオススメの風景は耳納連山(福岡県筑後山脈北部)。いつも南の方角を向くたびに、「見てるだけで落ち着く」のだそうだ。
矢倉さんはいま、飲食店、案内所といった事業者と外国人観光客との交流を図ろうと、レクリエーションを企画している。また、矢倉さんが運営する、「ukiha_brand」インスタグラムには、自然風景や食べ物の写真を投稿する際に日頃からハッシュタグで「##ukiha」と、外国人に向けての発信を意識している。
「外国人観光客が小さい規模でも何度も楽しんでもらえるような環境作りをしていきたい。うきはのみなさんにも外国人に対しウェルカムな気持ちを持ってもらいたい」と今後の活動に意欲を示した。
【6月19日19時追記】矢倉さんからの指摘を受け、記事内容を一部修正いたしました。