とある選手権で全国1位になった「ババ・バスオ」をご存知ですか？

高頻度運行路線もカバーする「ババ・バスオ」

答えてくれたのは、西日本鉄道の広報課担当者だった。

――「バスキャラ選手権」で優勝した「ババ・バスオ」について、コメントをお願いできますか？

「西鉄バスを広く皆様にご愛顧頂くために生まれたババ・バスオくんが、全国の皆様にご支持頂き優勝できて私たちも大変嬉しく思っております。全得票数の半数以上を集めたことは、社員もバスオくん本人も驚いております！」

「バスキャラ選手権」に参加された理由を聞くと、

「バスキャラ選手権は全国のバス事業者それぞれが作っているマスコットキャラクターの中で、好きなキャラクターを一般の方に投票いただき、その得票数1位を競う選手権です。ババ・バスオくんというキャラクターを通して、『にしてつバス』を私たちの地盤である福岡の皆様のみならず、全国の皆様に広く認知・ご愛顧頂きたいからです」

全国で約2000社のバス事業者の中で、「自分たちがトップに立てたことはとても意義のあることだと思いますし、素直に嬉しいです」と担当者は語る。

西鉄バスの福岡～小倉路線は、全国の高速バス運行路線の中でもっとも本数が多い、と言われている。もちろんこの高頻度運行路線も、「ババ・バスオ」がカバーしている。

「第2回バスキャラ選手権」の2位は九州産交バスの「産太くん」、3位は西日本ジェイアールバスの「にしばくん。」だった。トップ3を九州の事業者が独占したわけだが、「九州のバス事業が、全国の中でも活発なのはなぜだとお考えですか？」と聞いてみた。

「九州は全国各地と比べて高速道路網が整備されており、また隅々までバス路線が整備されている地域が多いため、昔よりバスそのものに愛着を持っていただいており、各バス事業者が元気でいれる仕組みになっているからだと思います」

――「ババ・バスオ」が誕生したきっかけやプロフィールを具体的にお教えください。

「西鉄バスをもっと子供の世代から親しんでもらいたいことと、若い方たちに親しんでいただきもっとバスに乗って頂けるようにとの思いで若い方たちに人気のクリエイターの方を探し『Pantvisco（パントビスコ）』さんにデザインを依頼することとなりました。私たちの要望を上手にくみ取って頂き、かつパントビスコさんが福岡出身ということもあり、福岡により馴染む下地を考えて頂けたと思います」

「ババ・バスオ」のプロフィールは以下の通りだ。

正体は、福岡県の鳥「ウグイス」。
笑い方は「キョキョキョ！ホーホケキョ」で、「バス」と読める胸元の毛並みは生まれつき。
人とおしゃべりすること、色んなところへ出かけることが好き。
大ざっぱなところがあるが、時間にはわりと正確。
簡単な日常会話程度なら、10ヶ国語ぐらい喋れる。
相手との話題に詰まったら、バスオ・スマイルで間をつなぐ。