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曽我部恵一×スチャダラパーBoseで定住促進!? 宮崎県えびの市の異色ミュージックビデオ

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.04.19 16:00
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制作に携わった高校生に市のことを知ってもらいつつ地域愛を育んでもらう

動画は、女性が涙を流しながら都会の夜を歩き、タクシーに乗り込むところに始まる。

スマートフォンを眺めると、一通のメールが届く。そこに添付されていたのは、彼女が育ったえびの市の街並みや、あの頃の思い出の写真。

思い出に浸りながら、街を歩く。過去の自分の姿がフラッシュバックしながら、現実と混ざりあっていく。母校の様子をスマートフォンで撮ろうとすると、画面に映るのは、高校生だった頃の懐かしい思い出たち。そして月日が流れ、女性は母親になり......。

ふるさとの郷愁を強く印象付ける内容で、最後は「A beautiful town that will never change.(決して変わることのない美しい街)」と結ぶ。仕事で見ていると思いながらも、筆者は強く感動してしまった。

えびの市企画課定住対策係の担当者は、2018年4月18日のJタウンネット編集部の取材に対し、

「2017年4月から企画が上がりまして、PR動画を作ろうということになりました。市の魅力を発信しながら、市内で唯一の県立高校である飯野高校とコラボレーションして何か新しいものが生み出せればと思いまして」

と、制作の過程を振り返る。将来を担う高校生とワークショップを実施するなど制作に携わってもらったという。

「実は、えびの市には高校を卒業したあとの進学先がありません。進学希望の高校生は地元を離れてしまうので、その前にえびの市のことを知ってもらいながら、地域に対する愛を育んでもらいたいんです」

と説明した。えびの市の人口は2万人弱で、他の地域と同様、人口減少の問題は深刻だ。

従来、地元住民との交流イベントはあったものの、動画制作で高校生と協力をしたのは初めてだという。動画の反響については、

「メディアの方々を中心に、地元紙などに取り上げていただいております。動画の制作を行ったポニーキャニオンの方にも、好意的なご意見が届いたと聞いています」

という。そのうえで、「まだ具体的には決まっていませんが、新しい取り組みを図る時期には来ていると考えています」と今後の展開にも期待を持たせた。

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