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豊橋市の「JK広報室」って? 批判吹き飛ばした女子高生たち

Jタウンネット編集部

Jタウンネット編集部

2018.03.28 17:00
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メンバーからは「市のイベントはつまらない」とコメントされる

「現在ほとんどありませんが、『JK広報室』という名称に対し当初はご批判の声もありました」

と、桑名さんは話す。「JK」という名称が女子高生の性的な労働を連想させるとの理由で、女性権利団体を中心として反発があったという。

「我々がご批判に対し、直接お話をして思いを伝えたこともありますが、何より『JK広報室』の子たちが一生懸命活動する姿で、広報室の活動を理解していただけたと思っています」

と述べた。

「JK広報室」はもともと、豊橋市が16年に市政110周年となったことや、若者との接点を持つ機会を作るべく設立。若者に馴染みのない広報誌でイベントの告知を行っても、集まるのはシニア層が主になるのが実情だ。そのため、流行を作り出す女子高生のアイデアを活用しながら、LINEやツイッターといったSNSで情報を発信し始めたという。

18年3月27日現在でメンバーは9名。卒業などで人の入れ替わりがあるといい、豊橋市周辺の女子高生が活動する。

「豊橋市で行われている530運動(編注:ゴミゼロ運動・市内でのゴミ拾いの活動のこと)を自発的に行うなど、精力的に活動しています。他にも、メンバーからある時、『市のイベントはつまらない』という声が上がり、ハロウィーンに企画を立ち上げたりしたこともあります」

と苦笑いした。

JK広報室ではほかにも、公式のツイッターやLINEアカウントで情報発信を行うほか、PR動画の撮影などをはじめ、地元ラジオ局・FM豊橋の番組「椰子実高校~school of PM6~」に出演したり、愛知県の石原君雄副知事との対談を行うなど、精力的に活動している。

17年9月には「JK広報室」のLINE公式アカウントで施設の利用料金や商品割引の特典を受けられるクーポン「JK料金」が配信されている。750人程度のフォロワーがおり、地元の個人商店も対象とし、町おこしに生かしたい狙いだ。

また、18年3月16日からはJK広報室のメンバーがキャラクター化されたLINEスタンプが販売されている。

「頑張りん♪」JKスタンプ(画像はプレスリリースより)
「頑張りん♪」JKスタンプ(画像はプレスリリースより)

LINEスタンプについては、ミーティングでメンバーから提案があったことがきっかけとなり制作されたといい、豊橋市で用いられる三河弁や、「眠みが深い」などといった、若者の間で用いられる流行語が添えられている。イラストも萌え絵のようなタッチで可愛らしい出来栄えだ。

今後について、桑名さんは、

「若者との接点が出来たことで、その意見を聞く『広聴』も含めて活動を行えればと思います。女子高生たちの若く自由な発想を生かしながら、従来の枠にとどまらない活動が出来ればいいですね」

と語った。

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