エアギター売ります! 100万曲を弾きわける京都のカレー店主
エアギター日本一になったカレー店の店長が、被災地募金として企画
レジの横に、エアギター関連の商品リストが載った立て札が置いてある。
「エアギター本体 1000円」。リストには、こう大きく表示されていた。
ここは、京都府向日市内にある辛口カレー専門店「カレー工房ギャー」の店内だ。エアギターを売っているのも不思議だが、カレー店が扱っているというのも何ともユニークだ。
実は、斉藤岳人(たけひと)店長(40)は、2012年にエアギターの日本チャンピオンに輝いた経歴を持っている。

斉藤店長は、18年2月23日のJタウンネットの取材に対し、エアギター販売を始めた経緯をこう説明した。
「優勝した大会は、仙台で開かれており、熊本のゆるキャラ『くまモン』も出場していました。熊本地震が2年前に起きたとき、エアギターつながりで被災地に縁があると思い、何らかの形で善意を表したいと考えました。また、エアギターで何かコンテンツを作りたいと考えていたところでしたので、仮想店舗で販売する名目で募金してもらうなら面白いのではないかと」
そして、店内にエアギター販売の立て札を付けた募金箱を設置した。
エアギターの売り上げを熊本地震や東日本大震災の被災地支援に充てるため、売り上げ分の募金を日本赤十字社に寄付している。
関連商品としては、エアギター用のピックやケースなども販売しており、すべて100円だ。もちろん、募金に充てる架空の商品で、少額から気軽に支援できるように用意したという。